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このセクションでは、Emacsスクリーンの外観を制御するさまざまな変数を説明します。初心者はスキップして構いません。
変数visible-bell
が非nil
の場合、Emacsは通常ベルサウンドを鳴らす場面で、スクリーン全体を点滅するよう試みます。端末がスクリーンを点滅させる方法を持たないとき、この変数は効果がありません。
変数echo-keystrokes
は、複数文字キーのエコー表示を制御します。値にはエコーが開始されるまでの秒数を指定します。0の場合、エコーされません。何かエコーされるべきものがあるときは、この変数の値が効果をもちます。Echo Areaを参照してください。
グラフィカルなディスプレーでは、Emacsはビジーのときにマウスポインターを砂時計で表示します。この機能を無効にするには、変数display-hourglass
にnil
をセットします。変数hourglass-delay
は砂時計が表示されるまでの“busy
time”を、秒数で指定します。デフォルトは1です。
マウスポインターがEmacsのフレーム内にある場合、文字をタイプしてテキストを挿入するまでの間、テキストを隠さないよう、Emacsはマウスポインターを非表示にします(正確に言うとマウスポインターの非表示は、“自己挿入的な(self-inserting)”文字をタイプしたときです。Inserting Textを参照してください)。マウスポインターを動かすと、再び表示されます。この機能を無効にするには、変数make-pointer-invisible
にnil
をセットしてください。
グラフィカルなディスプレーでは、変数underline-minimum-offset
は、アンダーラインされたテキストの、アンダーラインから文字の基底線までの最小距離を、ピクセルで決定します。デフォルトでは値は1です。この変数を増加させると、特定のフォントにおいて、アンダーラインされたテキストの可読性が向上します(しかしEmacsは、カレント行にはアンダーラインを描画しません)。変数x-underline-at-descent-line
は、テキストにアンダーラインを引く方法を決定します。デフォルトはnil
で、これはフォントの基底線と同じレベルに描画されることを意味します。非nil
に変更すると、Emacsはフォントが同じ大きさになるよう、アンダーラインを少し下に描画します。
変数overline-margin
は、テキストの上のオーバーラインの垂直位置を、オーバーライン自身の高さも含めて、ピクセルで指定します。デフォルトは2です。
テキスト端末には、bold(太字)かつ反転されたテキストが読みにくいものがあります。関数tty-suppress-bold-inverse-default-colors
に、引数非nil
を与えて呼び出すと、このような場合のbold-faceの効果を抑制します。