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31.10.2 ダイアリーファイル

ダイアリーファイル(diary file)とは、特定の日付に関連付けられたイベントを記録するファイルです。ダイアリーファイルの名前は、変数diary-fileにより指定されます。デフォルトは~/diaryです。calendarユーティリティープログラムは、Emacsダイアリー機能により認められた形式のサブセットをサポートするので、このユーティリティーを使って、(エントリー自体は理解できないかもしれませんが)適切にダイアリーファイルを閲覧できます。

ダイアリーファイルの各エントリーは、1つ以上の行からなる1つのイベントを記述します。エントリーは、常に左端の日付指定で開始されます。エントリーの残りの部分は、イベントを説明するテキストです。エントリーが複数行の場合、2行目以降はそれが前のエントリーの継続行であることを示すために、空白文字で開始しなければなりません。有効な日付で開始されておらず、前のエントリーの継続行でもない行は無視されます。

ダイアリーエントリーの最初の行が、日付または曜日名(後にブランクも句読点もない)だけの形式を使うこともできます。たとえば:

02/11/2012
      Bill B. visits Princeton today
      2pm Cognitive Studies Committee meeting
      2:30-5:30 Liz at Lawrenceville
      4:00pm Dentist appt
      7:30pm Dinner at George's
      8:00-10:00pm concert

このエントリーは、シンプルなダイアリー表示を使ったときは、異なる表示になります (Diary Displayを参照してください)。 シンプルなダイアリー表示は最初の日付行を省略して、継続行だけが表示されます。このスタイルのエントリーは、1日分だけのエントリーを表示するときはうまく表示されますが、複数日のエントリーの場合は混乱するかもしれません。

カレンダーウィンドウで、特定のダイアリーエントリーのマークを抑止することができます。これを行なうには、エントリーの開始、日付の前に、diary-nonmarking-symbolで指定された文字列(デフォルトは‘&’)を挿入します。これはエントリーをダイアリーウィンドウで表示する場合は、影響ありません。カレンダーウィンドウで日付をマークするときだけ影響があります。マークされないエントリーは、マークの数が多くなりすぎるような、一般的なエントリーにたいして有用です。