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21.7 フレームコマンド

以下のコマンドは、フレームを削除したり操作するために使われます:

C-x 5 0

選択されたフレームを削除します(delete-frame)。1つしかフレームがないときは、エラーをシグナルします。

C-z

選択されたEmacsフレームを最小化(またはアイコン化)します(suspend-frame)。Exitingを参照してください。

C-x 5 o

他のフレームを選択して手前に表示します。このコマンドを繰り返すと、端末のすべてのフレームを循環することができます。

C-x 5 1

現在の端末の、選択されたフレーム以外のすべてのフレームを削除します。

M-<F10>

カレントフレームの最大化を切り替えます。フレームが最大化されているときはスクリーン全体に表示されます。

<F11>

カレントフレームのフルスクリーンモードを切り替えます(“フルスクリーン”と“最大化”の違いは、前者がウィンドウマネージャーの装飾を隠すことで、これによりEmacs自身のスクリーンスペースが若干増えます)。

フレームを本当に“最大化”または“フルスクリーン”にするためには、変数frame-resize-pixelwiseを非nil値にカスタマイズする必要があるウィンドウマネージャーもいくつかあります。この変数を非nil値にセットすると、一般的にフレームのサイズ変更を行や列の整数倍ではなく、ピクセル単位で行うことができます。

C-x 5 0 (delete-frame)コマンドは、選択されたフレームを削除します。しかしEmacsセッションとの対話能力が失われるのを防ぐため、Emacsセッションの最後のフレームの削除は拒絶します。Emacsがデーモンとして実行されているとき(Emacs Serverを参照してください)は、普通の対話的なフレームがすべて削除された後も、常に“仮想的なフレーム(virtual frame)”が残ります。この場合、C-x 5 0は最後の対話的なフレームを削除できます。Emacsセッションに再接続するには、emacsclientを使うことができます。

C-x 5 1 (delete-other-frames)コマンドは、現在の端末(端末にはグラフィカルなディスプレーとテキスト端末の両方が含まれます)の、カレントのフレーム以外のすべてのフレームを削除します。Non-Window Terminalsを参照してください)。他のグラフィカルなディスプレー、またはテキスト端末で開いたフレームをもっている場合、これらは削除されません。

C-x 5 o (other-frame)コマンドは、現在の端末の次のフレームを選択します。EmacsをXウィンドウシステム上のウィンドウマネージャーで使っていて、どんなフレームだろうと、マウスカーソルが上にくるとそのフレームを選択(またはフォーカスを与える)するようになっている場合、このコマンドが正常に機能するために、変数focus-follows-mousetに変更する必要があります。これはC-x 5 oを呼び出し、マウスカーソルを選択されたフレームにワープさせます。