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Emacsがグラフィカルなディスプレー(たとえばXウィンドウシステム)で開始されたときは、システムレベルのグラフィカルな“ウィンドウ”を占有します。このマニュアルではこれをフレームと呼び、“ウィンドウ”という言葉はフレームでバッファーを表示する部分のために使います。フレームには最初1つのウィンドウが含まれていますが、これを複数のウィンドウに分割することができます。フレームには通常、メニューバー、ツールバー、エコーエリアも含まれます。
追加のフレームを作ることもできます(Creating Framesを参照してください)。同じEmacsセッションで作られたすべてのフレームは、背後にあるバッファーや、その他のデータにアクセスします。たとえば1つ以上のフレームで表示されているバッファーは、あるフレームに表示されているものに変更を加えると、即座に他のフレームに反映されます。
C-x C-cとタイプすると、現在表示されているすべてのフレームを閉じて、他に表示されているフレームがなければ、Emacsセッションを終了します(Exitingを参照してください)。選択されたフレームだけを閉じるには、C-x 5 0(これはoではなくゼロです)とタイプします。
このセクションでは、グラフィカルなディスプレーに特有の機能(特にマウスコマンド)と、複数フレームを管理する機能について説明します。テキスト端末では、これらの機能の多くは利用できません。しかしテキスト端末で複数の“フレーム”を作ることは可能です。そのようなフレームは1度に1つだけ表示され、テキスト画面全体を占有します(Non-Window Terminalsを参照してください)。テキスト端末の中には、マウスを使うことが可能なものがいくつかあります(GNUおよびUnix systemsでこれを行うには、Text-Only Mouseを、MS-DOSでこれを使うには、 MS-DOS Mouseを参照してください )。メニューはすべてのテキスト端末でサポートされています。
• Mouse Commands: | マウスによる移動、切り取り、貼り付け。 | |
• Word and Line Mouse: | 単語または行全体を選択するマウスコマンド。 | |
• Mouse References: | リストからアイテムを選択するのにマウスを使う。 | |
• Menu Mouse Clicks: | メニューを表示させるマウスクリック。 | |
• Mode Line Mouse: | モードライン上でのマウスクリック。 | |
• Creating Frames: | さまざまな内容とともに追加のEmacsフレームを作成する。 | |
• Frame Commands: | フレームのアイコン化とフレームの切り替え。 | |
• Fonts: | フレームフォントの変更。 | |
• Speedbar: | スピードバーフレームの作り方と使い方。 | |
• Multiple Displays: | 1つのEmacsインスタンスが複数ディスプレーと通信する方法。 | |
• Frame Parameters: | フレームのカラーや他のモードの変更。 | |
• Scroll Bars: | スクロールバーの有効と無効、および使い方。 | |
• Drag and Drop: | ファイルを開いたりテキストを挿入するのにドラッグアンドドロップを使う。 | |
• Menu Bars: | メニューバーの有効と無効。 | |
• Tool Bars: | ツールバーの有効と無効。 | |
• Dialog Boxes: | ダイアログボックス使用の制御。 | |
• Tooltips: | マウスの現在位置の情報の表示。 | |
• Mouse Avoidance: | マウスポインターがテキストを隠すのを防ぐ。 | |
• Non-Window Terminals: | フレームを1つだけ表示する端末での複数フレーム。 | |
• Text-Only Mouse: | テキスト端末でのマウスの使用。 |