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14.5 Applying Customizations

以下の関数には、変数とフェイスにたいして、そのユーザーのカスタマイズ設定をインストールる役目があります。それらの関数は、ユーザーがカスタマイズインターフェイスで‘Save for future sessions’を呼び出したときに、次回のEmacs起動時に評価されるようにcustom-set-variablesフォーム、および/またはcustom-set-facesフォームを がカスタムファイルに書き込まれることによって効果をもちます。

Function: custom-set-variables &rest args

この関数はargsにより指定された変数のカスタマイズをインストールします。args内の引数はそれぞれ、以下のようなフォームです

(var expression [now [request [comment]]])

varは変数名(シンボル)、expressionはカスタマイズされた値に評価される式です。

このcustom-set-variables呼び出しより前にvarにたいしてdefcustomフォームが評価された場合は、即座にexpressionが評価され、その変数の値にその結果がセットされます。それ以外は、その変数のsaved-valueプロパティにexpressionが格納され、これに関係するdefcustomが呼び出されたとき(通常はその変数を定義するライブラリーがEmacsにロードされたとき)に評価されます。

nowrequestcommentエントリーは内部的な使用に限られており、省略されるかもしれません。nowは、もし非nilの場合には、たとえその変数のdefcustomフォームが評価されていなくても、その変数の値がそのときセットされます。requestは即座にロードされる機能のリストです(Named Featuresを参照)。commentはそのカスタマイズを説明する文字列です。

Function: custom-set-faces &rest args

この関数はargsにより指定されたフェイスのカスタマイズをインストールします。args内の引数はそれぞれ、以下のようなフォームです

(face spec [now [comment]])

faceはフェイス名(シンボル)、specはそのフェイスにたいするカスタマイズされたフェイス仕様です(Defining Facesを参照)。

nowrequestcommentエントリーは内部的な使用に限られており、省略されるかもしれません。nowは、もし非nilの場合には、たとえdeffaceフォームが評価されていなくても、そのフェイス仕様がそのときセットされます。commentはそのカスタマイズを説明する文字列です。