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14.4 Customization Types

defcustomでユーザーオプションを定義するときは、ユーザーオプションのカスタマイズ型(customization type)を指定しなければなりません。これは、(1)値が適正か、(2)編集のためにカスタマイズバッファーで値を表示する方法、を記述するLispオブジェクトです。

カスタマイズ型は、defcustom内の:typeキーワードで指定します。:typeの引数は評価されますが、defcustomが実行されるとき1回だけ評価されるので、さまざまな値をとる場合には有用でありません。通常はクォートされた定数を使用します。たとえば:

(defcustom diff-command "diff"
  "The command to use to run diff."
  :type '(string)
  :group 'diff)

一般的に、カスタマイズ型は、最初の要素が以降のセクションで定義されるカスタマイズ型の1つであるような、リストです。このシンボルの後にいくつかの引数があり、それはそのシンボルに依存します。型シンボルと引数の間には、オプションでkeyword-valueペアー(Type Keywordsを参照してください)を記述できます。

いくつかの型シンボルは引数を使用しません。これらはシンプル型(simple types)と呼ばれます。シンプル型にたいしては、keyword-valueペアーを使用しない場合は、型シンボルの周囲のカッコ(parentheses)を省略できます。たとえばカスタマイズ型として単にstringと記述すると、それは(string)と等価です。

すべてのカスタマイズ型はウィジェットとして実装されます。詳細は、Introduction in The Emacs Widget Libraryを参照してください。