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14.4.3 Splicing into Lists

:inline機能により、可変個の要素を、カスタマイズ型のlistvectorの途中にスプライス(splice: 継ぎ足す)することができます。listvector記述を含む型にたいして:inline tを追加することによりこれを使用します。

通常listvector型の仕様は、単一の要素型を表します。しかしエントリーが:inline tを含む場合、マッチする値は、その含まれたシーケンスに直接マージされます。たとえば、エントリーが3要素のリストにマッチする場合、全体が3要素のシーケンスになります。これはバッククォート構文(Backquoteを参照)の‘,@’に類似しています。

たとえば、最初の要素がbazで、残りの引数は0個以上のfoobarでなければならないリストを指定する場合は、以下のカスタマイズ型を使用します:

(list (const baz) (set :inline t (const foo) (const bar)))

これは (baz)(baz foo)(baz bar)(baz foo bar)のような値にマッチします。

要素の型がchoiceの場合は、choice自身の中で:inlineを使用せずに、choiceの候補(の一部)の中で使用します。たとえば、最初がファイル名で開始され、その後にシンボルtか2つの文字列を続けなければならないリストにマッチさせるには、以下のカスタマイズ型を使用します:

(list file
      (choice (const t)
              (list :inline t string string)))

選択においてユーザーが選択肢の1つ目を選んだ場合、リスト全体が2つの要素をもち、2つ目の要素はtになります。ユーザーが2つ目の候補を選んだ場合、リスト全体が3つの要素をもち、2つ目と3つ目の要素は文字列でなければなりません。