GNU Emacsには便利なビルトインのヘルプ機能があり、それらのほとんどは、関数や変数のドキュメント文字列に付属するドキュメント文字列の情報が由来です。このチャプターでは、Lispプログラムからドキュメント文字列にアクセスする方法について説明します。
ドキュメント文字列のコンテンツは、ある種の慣習にしたがうべきです。特に、最初の行は、その関数または変数を簡単に説明する1つ、または2つの完全なセンテンスであるべきです。よいドキュメント文字列を記述する方法については、Documentation Tipsを参照してください。
Emacs向けのドキュメント文字列は、Emacsマニュアルと同じものではないことに注意してください。マニュアルは、Texinfo言語で記述された独自のソースファイルをもちます。それにたいしドキュメント文字列は、それが適用される関数および変数の定義内で指定されます。ドキュメント文字列をコレクションしても、それはマニュアルとしては不十分です。なぜなら、よいマニュアルとは、そのやり方でまとめられたものではなく、議論のトピックという観点によりまとめられているからです。
ドキュメント文字列を表示するコマンドについては、Help in The GNU Emacs Manualを参照してください。
• Documentation Basics: | ドキュメント文字列が定義、格納される場所。 | |
• Accessing Documentation: | Lispプログラムがドキュメント文字列にアクセスする方法。 | |
• Keys in Documentation: | カレントキーバインディングの置き換え。 | |
• Describing Characters: | 非プリント文字やキーシーケンスをプリント可能な記述にする。 | |
• Help Functions: | Emacsヘルプ機能により使用されるサブルーチン。 |