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25.1.3 Making and Deleting Numbered Backup Files

ファイルの名前がfooの場合、番号付きバックアップのバージョン名はfoo.~v~となります。vfoo.~1~foo.~2~foo.~3~、…、foo.~259~のように、さまざまな整数です。

User Option: version-control

この変数は、単一の非番号付きバックアップファイルを作成するか、それとも複数の番号付きバックアップを作成するかを制御する。

nil

visitされたファイルが番号付きバックアップの場合は番号付きバックアップを作成し、それ以外は作成しない。これがデフォルトである。

never

番号付きバックアップを作成しない。

anything else

番号付きバックアップを作成する。

番号付きバックアップを使用することにより、バックアップのバージョン番号は最終的には非常に大きな番号になるので、それらを削除しなければなりません。Emacsはこれを自動で行うことができ、ユーザーに削除するか確認することもできます。

User Option: kept-new-versions

この変数の値は、新たな番号付きバックアップが作成された際に保持すべき、もっとも新しいバージョンの個数である。新たに作成されたバックアップもカウントされる。デフォルトは2。

User Option: kept-old-versions

この変数の値は、新たな番号付きバックアップが作成された際に保持すべき、もっとも古いバージョンの個数である。デフォルトは2。

番号が1、2、3、5、7のバックアップがあり、かつこれらの変数が値2をもつ場合は、番号が1と2のバックアップは古いバージョンとして保持され、番号が5と7のバックアップは新しいバージョンとして保持される。そして、番号が3のバックアップは、余分なバックアップとなる。関数find-backup-file-name(Backup Namesを参照)は、どのバージョンのバックアップを削除するかを決定する役目を負うが、この関数自身がバックアップを削除する訳ではない。

User Option: delete-old-versions

この変数がtの場合は、ファイルの保存により、余分なバージョンのバックアップは、暗黙里に削除される。nilの場合は、余分なバックアップの削除前に確認を求めることを意味し、それ以外では、余分なバックアップは削除されない。

User Option: dired-kept-versions

この変数は、Dired内のコマンド.(ピリオド。dired-clean-directory)で、もっとも新しいバージョンのバックアップをいくつ保持するかを指定する。これは、新たにバックアップファイルを作成する際に、kept-new-versionsを指定するのと同等である。デフォルトは2。