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通常、テキスト端末は少しのカラーしかサポートせず、コンピューターはカラー選択に小さい整数を使用します。これは、選択したカラーがどのように見えるかコンピューターが信頼性をもって告げることができず、どのカラーがどのような小さい整数に対応するかという情報を、をアプリケーションに伝える必要があることを意味します。しかし、Emacsは標準的なカラーセットを知っており、それらの自動的な使用を試みるでしょう。
このセクションで説明する関数は、Emacsが端末カラーを使用する方法を制御します。
これらの関数のうちのいくつかは、Color Namesで説明したRGB値(rgb values)を使用またはリターンします。
これらの関数は、オプション引数としてディスプレイ(フレームまたは端末名のいずれか)を受け取ります。わたしたちは将来、異なる端末上で異なるカラーをEmacsにサポートさせたいと望んでいます。そうすれば、この引数はどの端末を処理するか(デフォルトは選択されたフレームの端末。Input Focusを参照のこと)を指定するようになるでしょう。しかし現在のところ、frame引数に効果はありません。
この関数は、カラー名nameを、その端末上のカラー値numberに関連付ける。
オプション引数rgbが指定された場合、それはそのカラーが実際にどのように見えるかを指定する、3つの数値のリストからなるRGB値である。rgbを指定しない場合、Emacsはそれがどのように見えるか知らないので、そのカラーを他のカラーに近似するためにtty-color-approximate
で使用することができない。
この関数は、テキスト端末の定義済みカラーのテーブルをクリアーする。
この関数は、テキスト端末がサポートする既知のカラーを記録したalistをリターンする。
それぞれの要素は、(name number . rgb)
または(name
number)
という形式をもつ。ここで、nameはカラー名、numberはその端末でカラー指定に使用される数値である。rgbが与えられた場合、それはそのカラーが実際にどのように見えるかを告げる3つのカラー値(赤、緑、青)のリストである。
この関数は、displayにたいしてサポートされた既知のカラーの中から、RGB値rgb(カラー値のリスト)で記述されたもっとも近いカラーを探す。リターン値は、tty-color-alist
の要素である。
この関数は、displayにたいしてサポートされた既知のカラーの中から、もっとも近いカラーのインデックス(整数)をリターンする。名前colorが未定義なら、値はnil
となる。