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14.9 フェイスのカラー

フェイスには、さまざまなフォアグラウンドカラーとバックグラウンドカラーをもたせることができます。フェイスにカラーを指定するとき、たとえばフェイスをカスタマイズ(Face Customizationを参照してください)するときは、カラーネーム(color name)か、RGBトリプレット(RGB triplet)で指定することができます。

カラーネームとは、‘dark orange’や‘medium sea green’のような、事前に定義された名前です。カラーネームの一覧を見るには、M-x list-colors-displayとタイプします。表示されるカラーの順番を制御するには、list-colors-sortをカスタマイズします。このコマンドをグラフィカルなディスプレーで実行すると、Emacsで既知のカラーネームのすべてが表示されます(これらは標準のX11のカラーネームで、Xのrgb.txtで定義されています)。コマンドをテキスト端末で実行すると、端末で安全に表示することができる一部のカラーだけが表示されます。フェイスには、さまざまなフォアグラウンドカラーとバックグラウンドカラーを持たせることができます。しかしEmacsは、テキスト端末でもX11のカラーネームを理解できます。もしフェイスにX11のカラーネームが指定されている場合、最も近い端末の色で表示されます。

RGBトリプレットは、‘#RRGGBB’という形式の文字列で指定します。R、G、Bの各コンポーネントは、そのそのコンポーネントに関連する色の強度を、1桁から4桁(通常は2桁)の16進数で指定します。各コンポーネントは同じ桁数でなければなりません。16進数のAからFは、大文字小文字を区別しません。

M-x list-colors-displayは、カラーネームと、それに相当するRGBトリプレットを表示します。たとえば‘medium sea green’は‘#3CB371’と同じです。

M-x set-face-foregroundM-x set-face-backgroundで、フェイスのフォアグラウンドとバックグラウンドのカラーを変更できます。これらのコマンドは、ミニバッファーでフェイス名とカラーの入力を求め(補完機能あり)、指定したカラーをフェイスにセットします。フェイスのカラーは全フレームに影響しますが、カスタマイズバッファーやXリソースを使うのとは異なり、将来のEmacsセッションには引き継がれません。フレームパラメーターを使って、特定のフレームのフォアグラウンドとバックグラウンドのカラーをセットすることもできます。Frame Parametersを参照してください。