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D.5.1 GTK+リソースの基本

GTK+2リソースファイル(通常は~/.emacs.d/gtkrc)で、リソースをセットする一番簡単な方法は、単に変数に値を割り当てる方法です。たとえば以下の行を利ソースファイルに置くことにより、すべてのGTK+ウィジェットのフォントが‘courier-12’に変更されます:

gtk-font-name = "courier 12"

この場合、フォント名はFontconfigスタイルのフォント名やXLFDではなく、GTKフォントパターン(Pangoフォント名とも呼ばれます)で記述しなければなりません。Fontsを参照してください。

ウィジェットをカスタマイズするには、最初にスタイルを定義して、そのスタイルをウィジェットに適用します。以下はメニューにたいしてフォントをセットする例です(文字‘#’はコメントを示します):

# Define the style ‘my_style’.
style "my_style"
{
  font_name = "helvetica bold 14"
}

# Specify that widget type ‘*emacs-menuitem*’ uses ‘my_style’.
widget "*emacs-menuitem*" style "my_style"

この例のウィジェット名にはワイルドカードが含まれるので、このスタイルは‘*emacs-menuitem*’にマッチするすべてのウィジェットに適用されます。ウィジェットは、外側のウィジェットから内側のウィジェットへと、それが含まれる方法により、名前がつけられます。以下はEmacsメニューバーに‘my_style’を指定して適用する例です:

widget "Emacs.pane.menubar.*" style "my_style"

以下はスクロールバーを部分的に変更する方法を示す、より複雑な例です:

style "scroll"
{
  fg[NORMAL] = "red"     # Arrow color.
  bg[NORMAL] = "yellow"  # Thumb and background around arrow.
  bg[ACTIVE] = "blue"    # Trough color.
  bg[PRELIGHT] = "white" # Thumb color when the mouse is over it.
}

widget "*verticalScrollBar*" style "scroll"