Previous: , Up: Parentheses   [Contents][Index]


26.4.3 マッチするカッコ

Emacsにはカッコのマッチング(parenthesis matching)機能がいくつかあります。これにより、どのカッコ(または他の区切り)がどのようにマッチするか簡単に見ることができます。

終了文字となる自己挿入文字をタイプすると、Emacsはそれがスクリーン上にあれば、マッチする開始区切りの位置を簡単に示します。スクリーン上にない場合、Emacsは開始区切りの近くにあるテキストをエコーエリアに表示します。どちらの方法でも、どのグループを終了したのか見分けることができます。開始区切りと終了区切りがマッチしない — ‘[x)’のような場合、エコーエリアに警告メッセージが表示されます。

3つの変数が、マッチするカッコの表示を制御します:

グローバルなマイナーモードのShow Parenモードは、より強力な自動的なマッチングの類を提供します。これは開始区切りの前、または終了区切りの後ろにポイントを移動すると、開始区切りと終了区切り、間にあるテキスト(オプション)をハイライトします。Show Parenモードに切り替えるには、M-x show-paren-modeとタイプします。これをカスタマイズするには、M-x customize-group RET paren-showingとタイプします。このモードの処理を制御するカスタマイズ可能なオプションには、以下が含まれます:

グローバルなマイナーモードのElectric Pairモードは、マッチするカッコ(parentheses)、大カッコ(braces)、角カッコ(brackets)、...などの 区切りを簡単に挿入する方法を提供します。開始区切りを挿入すると、マッチする終了区切りが自動的に挿入され、2つの区切りの間にポイントが置かれます。反対に終了区切りを既存の区切りの先に挿入した場合、何の挿入もされず、その位置は単にスキップされます。リージョンがアクティブ(Markを参照)の場合、区切りの挿入はそのリージョンを操作します。リージョン内の文字はマッチする区切りのペアー内に括られ、ポイントはタイプした区切りの後に置かれます。

以下の変数は、Electric Pairモードの追加機能を制御するのに使用できます:

Electric Pairモードに切り替えるには、M-x electric-pair-modeとタイプします。1つのバッファーにたいしてこのモードを切り替えるには、M-x electric-pair-local-modeを使用してください。