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15.1.5 インクリメンタル検索の特別な入力

前のサブセクションで説明した文字に加えて、インクリメンタル検索のときにタイプする文字列の中には、特別な効果をもつものがあります。ここではそれらについて説明します。

lax space matching(「だらしない、ゆるんだ、緩慢な、締まりのない」スペースのマッチング。lax space matchingを参照してください)を切り替えるには、M-s SPCとタイプします。

検索でcase sensitivity(大文字小文字を区別するか)を切り替えるには、M-cまたはM-s cとタイプします。case foldingを参照してください。検索文字列が大文字を含む場合、デフォルトではその検索はcase-sensitive(大文字小文字を区別)します。

検索が似ている文字、または等価な文字を考慮するかどうかを切り替えるには、M-s 'とタイプします。character foldingを参照してください。検索文字列にアクセント付きの文字が含まれる場合、その検索の間、character foldingは無効になります。

非表示のテキストを検索するかしないかは、M-s i (isearch-toggle-invisible)とタイプして切り替えることができます。Outline Searchを参照してください。

インクリメンタル検索で、非正規表現による検索と、正規表現による検索を切り替えるには、M-r、またはM-s r (isearch-toggle-regexp)とタイプします。Regexp Searchを参照してください。

シンボルモードを切り替えるには、M-s _とタイプします。Symbol Searchを参照してください。

改行文字を検索するには、検索文字列の途中でC-jとタイプします。

ASCII文字を検索するには、以下の方法の1つを使います:

インクリメンタル検索の中でM-s oとタイプすることにより、カレントの検索文字列でoccurを実行する、isearch-occurが呼び出されます。occurを参照してください。

インクリメンタル検索でM-%をタイプすると、query-replaceまたはquery-replace-regexpが呼び出され(検索モードに依存します)、現在の検索文字が置換対象になります。負のプレフィクス引数は、後方への置換を意味します。Query Replaceを参照してください。

インクリメンタル検索でM-TABをタイプすると、isearch-completeが呼び出され、サーチリング(以前に使用された検索文字列)を補完リストとして使って、検索文字列の補完を試みます。Completionを参照してください。多くのオペレーティングシステムでは、キーシーケンスM-TABはウィンドウマネージャーに捕えられます。その場合、これを使うにはisearch-completeを、他のキーシーケンスに再バインドする必要があります(Rebindingを参照してください)。

ディスプレーで最後に検索した文字列にたいするマッチをハイライトしたまま、検索をexitできます。これを行なうには、M-s h r (isearch-highlight-regexp)とタイプします。これは最後の検索文字列を継承するregexpと、ハイライトに表示するフェイスの入力を求めて、それらを引数としてhighlight-regexp (Highlight Interactivelyを参照してください)を実行します。ハイライトを除去するには、M-s h u (unhighlight-regexp)とタイプしてください。

インクリメンタル検索がアクティブのとき、C-h C-h (isearch-help-map)とタイプすると、特別なキーバインドのリストを含む、対話的なヘルプにアクセスできます。これらのキーバインドは、キーマップisearch-mode-mapの一部です(Keymapsを参照してください)。