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20.6.2 編集不可バッファーの表示

ウィンドウに表示されるバッファーの中には、編集のためではなく閲覧するためのものがあります。Helpコマンド(see Help)は通常、この目的のために*Help*と呼ばれるバッファーを使用し、ミニバッファーの補完(see Completion)は別の*Completions*と呼ばれるバッファーを使用します。このようなバッファーは通常、短時間しか表示されません。

Emacsは通常、このような一時的に表示されるウィンドウを、上述したdisplay-bufferを通じて表示します。一方、*Completions*バッファーは通常、そのフレームにいくつウィンドウが表示されているかに関わらず、選択されたフレームの最下のウィンドウに表示されます。

一時的なバッファーを他のやり方でEmacsに表示させたい場合、わたしたちは変数display-buffer-alist (Choosing a Window for Display in The Emacs Lisp Reference Manualを参照してください)のカスタマイズを推奨します。たとえば、前のセクションで説明したようにウィンドウを分割することにより*Completions*を表示するには、初期化ファイル(Init Fileを参照してください)で以下のフォームを使用します:

(customize-set-variable
 'display-buffer-alist
 '(("\\*Completions\\*" display-buffer-pop-up-window)))

Emacsは通常、バッファーの内容のすべてを表示するのに必要な大きさのウィンドウを作成するという点において、*Completions*バッファーは特別です。たとえば*Help*バッファーなど、他の一時表示でこのようなウィンドウのリサイズを行なうには、マイナーモード(Minor Modesを参照してください)のtemp-buffer-resize-mode (Temporary Displays in The Emacs Lisp Reference Manualを参照してください)に切り替えます。

temp-buffer-resize-modeでリサイズされるウィンドウの最大サイズは、オプションtemp-buffer-max-heighttemp-buffer-max-width (see Temporary Displays in The Emacs Lisp Reference Manual)で制御できます。最大サイズは、ウィンドウが含まれるフレームのサイズを超えることはできません。