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31.12 時間間隔の加算

timeclockパッケージは、時間間隔を加算していくので、(たとえば)特定のプロジェクトにどれだけ時間を費やしているか、追跡することができます(より上級の代替手段はOrgモードの時間計測機能の使用である。see Clocking work time in The Org Manualを参照されたい)。

プロジェクトの作業を開始したときM-x timeclock-inコマンドを使用し、作業を終えたらM-x timeclock-outコマンドを使用します。これを行なうたびに、プロジェクトの記録に時間間隔を追加します。違うプロジェクトの作業に変更する場合は、M-x timeclock-changeを使用します。

いくつかの時間間隔をからデータを収集したら、M-x timeclock-workday-remainingを使って、その作業にたいして今日の残り時間を見ることができ(1日の作業時間の平均は通常8時間とみなします)、M-x timeclock-when-to-leaveで作業を終了する時間を計算します。

Emacsにたいして、モードラインに作業日の残り時間を表示させたいときは、変数timeclock-modeline-displaytにセットするか、コマンドM-x timeclock-modeline-displayを呼び出します。

Emacsのカレントセッションを終了することは、そのプロジェクトの作業を終えることを意味するか不明なので、デフォルトではEmacsは確認を求めます。しかし変数timeclock-ask-before-exitingの値をnilにカスタマイズすることにより、確認を無視できます。その場合、明示的にM-x timeclock-outM-x timeclock-changeを呼び出した場合だけ、カレントの時間間隔が終了したとEmacsに告げます。

timeclock関数は、~/.emacs.d/timelogと呼ばれるファイルに、データを集積することにより機能します。変数timeclock-fileをカスタマイズすることにより、このファイルに違う名前を指定できます。手作業でtimeclockを編集したり、timeclockのカスタマイズ可能な変数の値を変更したときは、コマンドM-x timeclock-reread-logを実行するべきです。