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ほとんどのグラフィカルなデスクトップ環境では、異なるアプリケーション間のデータ転送(通常はテキスト)に、クリップボード(clipboard)と呼ばれるシステム機能を使います。Xでは他にプライマリー選択(primary selection)とセカンダリー選択(secondary selection)という、同様の機能が利用可能です。Emacsをグラフィカルなディスプレーで実行している場合、killとyankコマンドはこれらの機能に統合されているので、Emacsと他のグラフィカルアプリケーション間で、簡単にテキストを転送できます。
デフォルトでは、Emacsはプログラム間テキスト転送のコーディングシステムとして、UTF-8を使います。もしコピーしたテキストが期待したものでない場合、C-x
RET xまたはC-x RET
Xとタイプして、他のコーディングシステムを指定できます。x-select-request-type
をカスタマイズして、異なるデータタイプを要求することもできます。プロセス間通信にたいするコーディングシステムを参照してください。