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22.10 複数ディスプレイ

1つのEmacsが、1つ以上のXディスプレイと通信できます。最初、Emacsは環境変数DISPLAY、または‘--display’オプション(初期化オプションを参照してください)で指定された、ただ1つのディスプレイに表示されます。他のディスプレイに接続するには、コマンドmake-frame-on-displayを使います:

M-x make-frame-on-display RET display RET

ディスプレイdisplayに新しいフレームを作成します。

1つのXサーバーは、1つ以上のスクリーンを処理できます。1つのサーバーに属する2つのスクリーンでフレームを開いた場合、Emacsはそれらが1つのキーボードを共有するのを知っているので、これらのスクリーンから到着するすべてのコマンドを1つの入力ストリームとして扱います。

異なるXサーバーでフレームを開いた場合、Emacsは各サーバーごとに別な入力ストリームを作成します。各サーバーは、それぞれ選択されたフレームをもちます。特定のXサーバーで入力したコマンドは、そのサーバーの選択されたフレームに適用されます。

マルチモニターディスプレイではコマンドmake-frame-on-monitorが使用可能です:

M-x make-frame-on-monitor RET monitor RET

モニターmonitor上にスクリーン領域がカレントディスプレイの一部であるようなフレームを新たに作成します。