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Image-Diredはイメージファイルをブラウズする機能です。これはイメージファイルにたいして、Emacs内または外部ビューアーを用いたサムネイルまたはフルサイズでの閲覧を提供します。これはEmacsバッファー内でイメージファイルをvisitするImageモードとは異なります(イメージファイルのvisitを参照)。
Image-Diredに入るには、Diredバッファーで見たいイメージファイルを、通常のようにmを使ってマークします。それからC-t
d
(image-dired-display-thumbs
)とタイプします。これはマークしたファイルに対応するImage-Diredのバッファーを作成して切り替えます。
M-x image-diredとタイプすることにより、直接Image-Diredに入ることもできます。これはディレクトリーの入力を求めるので、イメージファイルがあるディレクトリーを指定します。これによりそのディレクトリーにある、すべてのイメージファイルのサムネイルが作成され、それらはthumbnailバッファーに表示されます。サムネイルはバックグラウンドで生成されて利用可能になるとロードされます。
サムネイルバッファーにポイントがある際には、RET(image-dired-display-this
)とタイプしてそのイメージを別ウィンドウに表示できます。サムネイルバッファー内の移動には、Emacsの標準の移動用キーバインディングや矢印キーを使用します。ポイントを進めて次のイメージを簡単にブラウジングするにはSPC
(image-dired-display-next
)を使用します。ポイントを前のサムネイルに移動して表示するためには、DEL
(image-dired-display-previous
)を使用してください。
C-RET
(image-dired-thumbnail-display-external
)とタイプすると、イメージを外部ビューアーで表示します。これは最初にimage-dired-external-viewer
を設定しなければなりません。
Image-Diredを通じて、イメージを削除することもできます。d
(image-dired-flag-thumb-original-file
)とタイプすると、Diredバッファーでそのイメージに削除のフラグをつけます。他にもthumbnailバッファーでC-d
(image-dired-delete-char
)とタイプすれば、イメージに削除フラグをつけなくてもサムネイルイメージを削除することもできます。
“インライン”で操作を行う(Diredバッファーに直接入る)ためにImage-Diredを使うこともできます。C-t
C-tとタイプすれば、Diredで選択されているイメージの名前の前にサムネイルが表示されます(image-dired-dired-toggle-marked-thumbs
)。C-t
iとタイプするとポイントの下にあるイメージをEmacsで表示、C-t xなら外部ビューアーで表示します。
さらに上級の機能として、イメージタグ(image
tags)があります。これはイメージをカテゴリー分けするために使用されるメタデータです。このタグは、image-dired-tags-db-file
により設定されるプレーンテキストファイルに格納されます。
イメージファイルにタグ付けするには、それらをDiredバッファーでマークして(thumbnailバッファーでmをタイプして、Diredのファイルをマークすることもできます)、C-t
t
(image-dired-tag-files
)とタイプします。このコマンドはミニバッファーでタグ名読み取ります。特定のタグをもつファイルをマークするには、C-t
f
(image-dired-mark-tagged-files
)とタイプします。特定のタグをもつイメージファイルをマークした後は、C-t
dを使ってそれらを閲覧することができます。
thumbnailバッファーから直接ファイルにタグ付けするにはt tとタイプし、タグを削除するにはt
rとタイプします。各ファイルにたいして、“コメント”と呼ばれる特別なタグがあります(コメントは他のタグと正確に同じ意味でのタグではありません。コメントは若干異なる扱いをされるからです)。コメントタグは、イメージについてのコメントや説明を入力するのに使用されます。thumbnailバッファーでコメントするには、cとタイプします。これはコメントの入力を求めます。Diredからコメントを追加するにはC-t
c (image-dired-dired-comment-files
)、C-t e
(image-dired-dired-edit-comment-and-tags
)とタイプするとコメントとタグを編集するためのバッファーを表示します。
image-dired-thumb-visible-marks
が非nil
(デフォルト)なら、DiredでマークしたファイルはImage-Diredでもマークされます。
Image-Diredは、シンプルなイメージ操作も提供します。thumbnailバッファーでLとタイプすると、オリジナルのイメージを反時計回りに90度ローテートし、Rで時計回りにローテートします。このローテーションは損失がなく、jpegtran
と呼ばれる外部ユーティリティーを使用し、これは最初にインストールする必要があります。