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Wdiredは、Diredバッファーを直接変更することによりファイル操作を行なうことができる、特別なモードです(“Wdired”の“W”は、“writable:
書き込み可能”が由来です)。Wdiredモードに入るには、DiredバッファーでC-x C-q
(dired-toggle-read-only
)とタイプします。かわりに、メニューアイテムの‘Immediate / Edit
File Names’を使うこともできます。
Wdiredモードでは、Diredバッファーに表示されているファイルの名前を編集することにより、ファイルをリネームできます。矩形操作やquery-replace
も含めて、通常のEmacs編集コマンドがすべて利用できます。編集を終えたらC-c
C-c (wdired-finish-edit
)とタイプします。これにより変更が適用され、通常のDiredモードに戻ります。
単なるファイルのリネーム以外に、ファイルの新しい名前をタイプすることにより(絶対ファイル名でも相対ファイル名でも可)、ファイルを他のディレクトリーに移動することもできます。ファイルに削除のマークをつけるには、ファイル名全体を削除します。シンボリックリンクのリンク先を変更するには、リンク名の隣に表示されているリンク先の名前を編集します。
新たなサブディレクトリーを作成するためにファイル名を編集する場合、Wdiredはそれらの新たなディレクトリーを自動的に作成するでしょう。この振る舞いを抑止したい場合は、wdired-create-parent-directories
をnil
にセットしてください。
ファイルサイズや修正時刻など、バッファーの残りのテキストは読み込み専用にマークされているので、編集できません。しかしwdired-allow-to-change-permissions
をt
にセットした場合、ファイルのパーミッションを編集できます。たとえば‘-rw-r--r--’を‘-rw-rw-rw-’に変更することにより、そのファイルを誰でも書き込めるようにできます。これらの変更は、C-c
C-cをタイプしたときに効果をもちます。