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あなたはEmacsのマニュアル読んでいるところです。Emacsは、セルフドキュメント方式で、カスタマイズ可能で、拡張可能エディターであり、GNUの先進性を具現化したものです( GNU (GNU’s Not Unix) の‘G’は発音します)。
Emacsは先進的(advanced)であるというのは、単純な挿入と削除だけでなくプロセスの制御、プログラムのインデントの自動化、複数ファイルの同時表示、ローカルファイルと同様なリモートファイルの編集、整形済みテキストの編集、文字、単語、行、文、段落、ページを扱うのと同様に、異なるプログラミム言語の式やコメントを扱う機能なども提供するからです。
セルフドキュメント方式(Self-documenting)とは、いつでもヘルプコマンドとして知られる、特別なコマンドを使うことができることです。これはどのようなオプションがあるのか、コマンドが何をするのかを見つけたり、与えられたトピックと関連するすべてのコマンドを見つけることができるコマンドです。ヘルプを参照してください。
カスタマイズ可能(Customizable)とは、シンプルな方法でEmacsコマンドの動作を簡単に変更できるということです。たとえば、‘<**’で始まり‘**>’で終わるようなコメントのプログラム言語を使っている場合は、Emacsのコメント操作コマンドに、これらの文字列を使うように指示できます(コメントの操作を参照してください)。別の例としては、カーソル動作(上下左右)を再編成して使いやすくカスタマイズできます。カスタマイズを参照してください。
拡張可能(Extensible)とは、単純なカスタマイズではなく、まったく新しいコマンドを作成できるということです。新しいコマンドは、Emacs自身のLisp処理系で動作する、Lisp言語でプログラムを記述されます。既存のコマンドは、編集を行なっている最中でさえ、Emacsを再起動することなく再定義できます。Emacsのほとんどの編集コマンドはLispで記述されています。Lispで記述することも可能ですが、効率のためにCで記述されているものもあります。拡張機能の記述はプログラミングですが、プログラマーでない人も後でそれを使うことができます。もしあなたがEmacs Lispを学びたければ、Preface in An Introduction to Programming in Emacs Lispを参照してください。