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29.1.12.2 バージョンコントロールされたファイルの削除とリネーム

M-x vc-delete-file

ファイル名の入力を求め、そのファイルを作業ツリーから削除して、コミット時に削除するようスケジュールします。

M-x vc-rename-file

2つのファイル名oldおよびnewの入力を求め、作業ツリーのファイルをリネームし、コミット時にリネームを行うようスケジュールします。カレントバッファーのファイルがVC配下にある場合は、そのファイルがoldのデフォルトファイルになります。

バージョンコントロールされたファイルを削除したい場合、コマンドM-x vc-delete-fileを使用します。これはファイル名の入力を求め、バージョンコントロールシステムを通じてそれを削除します。ファイルは作業ツリーから削除され、VC Directoryバッファー (VC Directoryモードを参照してください) では、状態に‘removed’が表示されます。それをコミットするとき、レポジトリ内で削除が実行されます。

バージョンコントロールされたファイルをリネームするには、M-x vc-rename-fileとタイプします。これは2つの引数の入力を求めます。それはリネームしたいファイルの名前を、それの新しい名前です。そしてバージョンコントロールシステムを通じてリネームを処理します。作業ツリーではリネームは即座に行われます。リネームされたファイルをコミットするとき、レポジトリに反映されます。

現代的なバージョンコントロールシステムは、リネームにたいするビルトインのサポートがあり、リネームされたファイルは元のファイルのすべての変更履歴を保持します。CVSおよび古いバージョンコントロールシステムでは、vc-rename-fileコマンドは、実際には古いファイルを新しい名前にコピーして、それを登録してから古いファイルを削除することにより機能します。この場合、変更履歴は保存されません。