他のサービスに接続するEmacsパッケージには、たとえばGnus in The Gnus ManualやTramp in The Tramp Manualで見られるように、認証(パスワードの入力を参照)を要求するものがいくつかあります。同じユーザー名とパスワードを何度も提供するのは煩わしいかもしれないので、Emacsはauth-sourceライブラリーを通じて、認証情報を永続的に保つことを提案します。
デフォルトでは、認証情報はファイル~/.authinfo、~/.authinfo.gpg、または~/.netrcから取得されます。これらのファイルは以下のような、ftpプログラム由来として知られる、netrcファイルと同様の構文をもちます:
machine mymachine login myloginname password mypassword port myport
同様にauth-sourceライブラリーは現在のところ、クラシックなnetrcバックエンド、JSONファイル、Secret Service API、および標準的なUnixパスワードマネージャーのpassという、複数のストレージバックエンドをサポートしています。
これらの選択肢はすべて、ユーザーオプションauth-sources
を通じてカスタマイズできます。Emacs auth-source in Emacs auth-sourceを参照してください。
設定されたバックエンドで見つからないようなパスワードがインタラクティブに入力された場合、いくつかのバックエンドはそれの永続的な保存を提案します。これはユーザーオプションauth-source-save-behavior
をカスタマイズして、変更することができます。