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Emacsディスプレイのさまざまな場所で使用するカラーを指定するために、以下のコマンドラインオプションを使用できます。カラーは、カラーネーム(color names)か、RGBトリプレット(RGB triplets)のどちらかを使用して、指定します。
フォアグラウンドカラーを指定します。default
フェイス(テキストのフェイスを参照してください)で指定されたカラーをオーバーライドします。
バックグラウンドカラーを指定します。default
フェイスで指定されたカラーをオーバーライドします。
Xウィンドウのボーダーカラーを指定します。EmacsがGTK+サポートつきでンパイルされいてる場合、効果はありません。
ポイントがある位置を示すEmacsのカーソルカラーを指定します。
Emacsウィンドウにマウスがあるときの、マウスカーソルカラーを指定します。
フォアグラウンドカラーとバックグラウンドカラーを入れ替えて、反転表示します。
Emacsをテキスト端末で実行するときの、カラーサポートモード(color support
mode)をセットします。その文字端末のterminfo
データベースまたはtermcap
で示される、いくつかのサポートされたカラーをオーバーライドします。パラメーターmodeには、以下の1つを指定できます:
端末の能力がカラーをサポートすると指定していても、カラーを使用しません。
--colorを指定しないときと同じです。Emacsは開始時に端末がカラーをサポートするか検知して、もしサポートされていれば、カラーディスプレイをオンに切り替えます。
無条件にカラーサポートをオンに切り替えて、標準的な8カラーにたいするANSIエスケープシーケンスによるカラーコマンドを使用します。
num個のカラーにたいするカラーモードを使用します。numが-1の場合、カラーサポートをオフに切り替えます(‘never’と同じです)。0の場合、この端末にたいするデフォルトのカラーサポートを使用します(‘auto’と同じです)。そうでない場合、num個のカラーにたいする適切な標準モードを使用します。端末の能力により、numの値に応じて、Emacsは8色、16色、88色、256色のカラーモードに切り替えることができるでしょう。numカラーをサポートするモードが存在しない場合、Emacsはあたかもnumに0が指定された場合のように、その端末のデフォルトのカラーサポートを使用します。
このオプションはMS-WindowsとMS-DOSでは効果がない。
modeが省略された場合のデフォルトは、ansi8です。
カラーモードはEmacsセッションの実行中に動的に変更できます。カレントのモードは、フレームパラメーターtty-color-mode
を通じて利用でき、そのフレームパラメーターを変更してカラーモードを変更できるのです28。これはコマンドラインオプションではなく、default-frame-alist
を通じて初期値を指定することもできることを意味しています。
たとえばcoralのマウスカーソルと、slate blueのテキストカーソルを使用するには、以下のように入力します:
emacs -ms coral -cr 'slate blue' &
‘-rv’オプションを指定するか、Xリソースの‘reverseVideo’で、フォアグラウンドとバックグラウンドのカラーを反転できます。
‘-fg’、‘-bg’、‘-rv’オプションの機能は、テキスト端末でも、グラフィカルなディスプレイと同様です。