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31.2 abbrevの定義

C-x a g

ポイントの前の1つ以上の単語を使用して、それが展開結果となるabbrevを定義します(add-global-abbrev)。

C-x a l

同じですが、カレントメジャーモードに特有のabbrevを定義します(add-mode-abbrev)。

C-x a i g

バッファーの単語をabbrevとして定義します(inverse-add-global-abbrev)。

C-x a i l

バッファーの単語を、モード特有のabbrevとして定義します(inverse-add-mode-abbrev)。

M-x define-global-abbrev RET abbrev RET exp RET

abbrevを、expに展開されるabbrevとして定義します。

M-x define-mode-abbrev RET abbrev RET exp RET

abbrevを、expに展開されるモード特有のabbrevとして定義します。

M-x kill-all-abbrevs

すべてのabbrev定義を削除して、白紙状態にします。

abbrevを定義する通常の方法は、abbrevに展開させたいテキストを入力して、ポイントをその後ろに配し、C-x a g (add-global-abbrev)とタイプします。これはミニバッファーを使ってabbrev自身を読み取り、ポイントの前の1つ以上の単語にたいするabbrevとして定義します。数引数を使用してポイントの前のいくつの単語が展開結果となるかを指定します。たとえば、上述したabbrevの‘foo’を定義するには、‘find outer otter’とテキストをタイプしてから、C-u 3 C-x a g f o o RETとタイプします。

transient-mark-modeを使っていれば(デフォルトでは有効)、定義するabbrevの展開結果としてアクティブなリージョンを使用します。もし有効でない場合には、C-x a gの数引数に0を指定すると、リージョン内容を使用することを意味します。

C-x a l (add-mode-abbrev)は似ていますが、これはカレントのメジャーモードにたいする、モード特有のabbrevを定義します。引数の機能はC-x a gと同じです。

C-x a i g (inverse-add-global-abbrev)とC-x a i l (inverse-add-mode-abbrev)は、逆のことを行ないます。abbrevとなるテキストがすでにバッファーに存在する場合、これらのコマンドはミニバッファーに展開結果を指定することにより、abbrevを定義します。これらのコマンドは、この定義を使ってabbrevテキストを展開します。

abbrevまたは展開結果をバッファーに入力せずに、コマンドdefine-global-abbrevで定義することができます。これは2つの引数 — abbrevと展開結果を読み取ります。コマンドdefine-mode-abbrevは、モード特有のabbrevにたいして同様のことを行います。

abbrevの定義を変更するには、単に新しい定義を作成するだけです。abbrevがすでに定義をもつ場合、abbrev定義コマンドはそれを置換する前に確認を求めます。

abbrev定義を削除するには、C-u - C-x a gC-u - C-x a lのように、abbrev定義コマンドに負の引数を与えます。前者はグローバルな定義を削除し、後者はモード特有の定義を削除します。M-x kill-all-abbrevsは、すべてのabbrevにたいしてグローバルとローカルの両方の定義を削除します。

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