abbrevとは、特定の展開結果に展開されるために定義された単語のことです。abbrevの後ろに単語の区切りとなる文字を挿入したとき、それはabbrevを展開し、abbrevを展開結果に置き換えます。たとえば‘foo’が‘find outer otter’に展開されるabbrevとして定義された場合、f o o .とタイプすると‘find outer otter.’が挿入されます。
abbrevは、バッファーローカルなマイナーモードのAbbrevモードが有効なときだけ展開されます。Abbrevモードを無効にすると、定義したabbrevは忘れられますが、再びAbbrevモードを有効にすると展開されます。コマンドM-x abbrev-modeは、Abbrevモードを切り替えます。数引数を指定した場合、引数が正のときはAbbrevモードをオン、他の場合はオフに切り替えます。マイナーモードを参照してください。
abbrevは、あるメジャーモードのときだけアクティブになる、モード特有(mode-specific)な定義をもつことができます。abbrevは、すべてのメジャーモードでアクティブになる、グローバル(global)な定義をもつこともできます。同じabbrevが、グローバルな定義と、異なるメジャーモードのための、さまざまなモード特有の定義をもつことができます。カレントのメジャーモードにたいするモード特有の定義は、グローバルな定義をオーバーライドします。
Abbrevモードが有効かにかかわらず、編集セッションの間に対話的にabbrevを定義できます。それ以降のセッションでリロードして使用するために、ファイルにabbrev定義のリストを保存することもできます。