25.2 マイナーモード

マイナーモードは明確な方法でEmacsの動作を変更する、オプションの編集用モードです。メジャーモードとは異なり、いつでも任意の数のマイナーモードを有効にできます。いくつかのマイナーモードはバッファーローカル(buffer-local)で、特定のバッファーにたいしてオン(有効)にして、他のバッファーではオフ(無効)に切り替えることができます。それ以外のマイナーモードはグローバル(global)で、それが有効な間はEmacsセッションのすべてのバッファーで行う、すべての操作に影響します。ほとんどのマイナーモードはデフォルトで無効ですが、デフォルトで有効なものもいくつかあります。

ほとんどのバッファーローカルなマイナーモードは、モードラインのメジャーモード標識のすぐ後ろに有効であることを示します。たとえばモードラインに‘Fill’と表示されているとき、それはAuto Fillモードが有効であることを意味します。モードラインを参照してください。

メジャーモードと同様に、各マイナーモードはモードコマンド(mode command)に関連付けられていて、それはモード名の後ろに‘-mode’を付けた名前です。たとえばAuto Fillモードのモードコマンドはauto-fill-modeです。しかしメジャーモードのコマンドは、単純にそのモードを有効にするだけですが、マイナーモードのモードコマンドは、モードを有効または無効にすることができます。

ほとんどのマイナーモードは、モードコマンドと同じ名前のモード変数(mode variable)をもっています。変数の値が非nilのときはモードが有効で、nilなら無効です。一般的に、Lispから直接モード変数を変更して、モードを有効または無効にするべきではありません。かわりにモードコマンドを使うべきです。しかしCustomizeインターフェース(Easy Customizationインターフェースを参照してください)を通じてのノード変数のセットは、Customizeが自動的にモードコマンドを実行するので、常に正しくモードを有効または無効にします。

以下にいくつかのバッファーローカルなマイナーモードのリストを示します:

以下に便利なグローバルマイナーモードをいくつか示します:

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