コマンドglobal-tab-line-mode
は各ウィンドウのスクリーン行上端へのタブライン(tab
line)の表示を切り替えます。タブラインは各バッファーにたいしてウィンドウ内に特別なボタン(“tabs”)を表示して、対応するボタンをクリックすることによりバッファーを切り替えることができます。+アイコンをクリックすればバッファーのウィンドウローカルタブに新たなバッファーを追加、タブのxアイコンをクリックすればバッファーを削除します。タブライン上のマウスホイールはタブを水平方向にスクロールします。
タッチスクリーン入力(タッチスクリーン入力と仮想キーボードを参照)は“タブライン”とのやりとりにも使用できます。タブを長押し(Emacsでのタッチスクリーンの使用を参照)すれば、押されたタブを操作するアイテムをもつコンテキストメニューが表示されます。タブ自体をタップすればそのタブのバッファーに切り替わり、タブライン上のボタンをタップすればmouse-1でクリックしたかのように振る舞います。
前のウィンドウローカルタブの選択はC-x LEFT
(previous-buffer
)、次のタブの選択はC-x RIGHT
(next-buffer
)をタイプすることと等価です。いずれのコマンドも繰り返し回数としてプレフィクス数引数をサポートします。
タンブラインに優先されるコンテンツを定義するために、変数tab-line-tabs-function
をカスタマイズできます。デフォルトでは上述のようにそのウィンドウで以前visitしたすべてのバッファーが表示されます。しかしカレントバッファーと同じメジャーモードのバッファーリストを表示したり、メジャーモードでグループ化したバッファー(最初のタブでモード名をクリックするとバッファーの別グループを選択可能なすべてのメジャーモードが表示される)を表示するようにセットすることもできます。
タブラインはタブバーとは異なることに注意してください(タブバーを参照)。各フレーム上端にあるタブバーのタブはバッファーをもつ複数のウィンドウを含むウィンドウ構成間を切り替えますが、各ウィンドウ上端にあるタブラインのタブはウィンドウ内のバッファーの切り替えに使用します。
タブラインはウィンドウツールバーと同じスペースに表示されるので、Lispでtab-line-format
に(:eval (tab-line-format))
を追加するようtab-line-format
の値をカスタマイズしていないかぎり、表示されるのは常にどちらか一方だけだということに注意してください。Mode
Line Format in The Emacs Lisp Reference Manualを参照してください。