このセクションでは、外部(Diredではない)のディレクトリーやファイルに対する変更を反映してDiredバッファーを更新したり、Diredバッファーの一部を削除するコマンドを説明します。
Diredバッファーの内容全体を更新します(revert-buffer
)。
指定したファイルを更新します(dired-do-redisplay
)。lにたいするファイルの指定は、ファイル操作にたいするファイル指定と同じ方法で行ないます。
指定したファイル行(ファイルではなく、その行だけ)を削除します(dired-do-kill-lines
)。
並び替えをアルファベット順、日時順に切り替えます(dired-sort-toggle-or-edit
)。
switchesをdired-listing-switches
に使用して、Diredバッファーを更新します。
g
(revert-buffer
)とタイプすると、リストされたファイルやディレクトリーにたいする変更にもとづき、Diredバッファーの内容を更新します。消されたファイルを除き、すでにあるマークはすべて保持されます。隠されたサブディレクトリーも更新されますが、隠されたまま残ります。
いくつかのファイルだけ更新するには、l
(dired-do-redisplay
)とタイプします。Diredのファイル操作コマンドと同様に、このコマンドは次のnファイル(または前の−nファイル)、または(もしあれば)マークされたファイル、またはカレントファイルを操作します。ファイルの更新とは、ファイルの現在の状態を読み取り、バッファーの対応する行がその状態を示すように、その行を更新することを意味します。
サブディレクトリーのヘッダー行でlを使用した場合、対応するサブディレクトリーの内容を更新します。
C-x
dや他のDiredコマンドを使用して、すでにDiredバッファーで表示されているディレクトリーをvisitする場合、Diredはそのバッファーに切り替えますが更新はしません。そのバッファーが最新でない場合、Diredはgをタイプして更新するよう警告を表示します。再visitしたとき、自動的にDiredバッファーをリバートするようEmacsに指示するには、変数dired-auto-revert-buffer
を非nil
値にセットしてください。
バッファーからファイル行 — 実際のファイルではなく ーーー を削除するには、k
(dired-do-kill-lines
)とタイプします。ファイル操作コマンドと同じように、このコマンドは次のnファイル、またはもしあればマークされたファイルを操作します。しかし、間違ってkをタイプしたとき面倒なので、カレントファイルは操作しません。
すでにDiredバッファーにサブディレクトリーとして挿入したディレクトリーファイル行で、k(Diredでのサブディレクトリーを参照)とタイプすると、これはサブディレクトリーのリストも同様に削除します。サブディレクトリーのヘッダー行でC-u kとタイプしても、Diredバッファーからサブディレクトリーの行を削除できます。
この方法でkillした個別の行はgで元通り表示されますが、サブディレクトリーについては、iを使ってサブディレクトリーを再挿入しなければなりません。
Diredバッファーのファイルは通常、ファイル名のアルファベット順で一覧されます。かわりにDiredは日時順でソートすることもできます。Diredコマンドs
(dired-sort-toggle-or-edit
)は2、つのソートモードを切り替えます。Diredバッファーのモードラインには、現在のソート方法がby
nameやby dateのように示されます。
C-u s switches
RETで、dired-listing-switches
に新しい値を指定できます。