GTK+2リソースファイル(通常は~/.emacs.d/gtkrc)で、リソースをセットする一番簡単な方法は、単に変数に値を割り当てる方法です。たとえば以下の行を利ソースファイルに置くことにより、すべてのGTK+ウィジェットのフォントが‘courier-12’に変更されます:
gtk-font-name = "courier 12"
この場合、フォント名はFontconfigスタイルのフォント名やXLFDではなく、GTKフォントパターン(Pangoフォント名とも呼ばれます)で記述しなければなりません。フォントを参照してください。
ウィジェットをカスタマイズするには、最初にスタイルを定義して、そのスタイルをウィジェットに適用します。以下はメニューにたいしてフォントをセットする例です(文字‘#’はコメントを示します):
# Define the style ‘my_style’. style "my_style" { font_name = "helvetica bold 14" } # Specify that widget type ‘*emacs-menuitem*’ uses ‘my_style’. widget "*emacs-menuitem*" style "my_style"
この例のウィジェット名にはワイルドカードが含まれるので、このスタイルは‘*emacs-menuitem*’にマッチするすべてのウィジェットに適用されます。ウィジェットは、外側のウィジェットから内側のウィジェットへと、それが含まれる方法により、名前がつけられます。以下はEmacsメニューバーに‘my_style’を指定して適用する例です:
widget "Emacs.pane.menubar.*" style "my_style"
以下はスクロールバーを部分的に変更する方法を示す、より複雑な例です:
style "scroll" { fg[NORMAL] = "red" # Arrow color. bg[NORMAL] = "yellow" # Thumb and background around arrow. bg[ACTIVE] = "blue" # Trough color. bg[PRELIGHT] = "white" # Thumb color when the mouse is over it. } widget "*verticalScrollBar*" style "scroll"