34.4.4 メール、その他

メールバッファーでC-c C-a (mml-attach-file)とタイプすることにより、送信するメッセージに、ファイルを添付(attach)できます。添付は、MIME(Multipurpose Internet Mail Extensions)標準を使って行なわれます。

mml-attach-fileコマンドはファイル名と、添付ファイルのcontent type(内容のタイプ)description(説明)disposition(性質)の入力を求めます。通常content typeは自動的に検知されます。単にRETとタイプすると、そのデフォルトが適用されます。descriptionは1行のテキストで、そのメールの受取人には添付ファイルの隣に表示されます。これは空にすることもできます。dispositionは‘inline’、または‘attachment’のどちらかです。‘inline’の場合、メッセージ本文に添付ファイルへのリンクが表示され、‘attachment’の場合は、本文とは別にリンクが表示されます。

mml-attach-fileコマンドは、Messageモードに特有なコマンドです。Mailモードではかわりに、mail-add-attachmentを使用します。これはファイル名の入力だけを求め、content typeとdispositionは自動的に決定されます。添付ファイルの説明を含めたい場合は、それをメッセージの本文にタイプしてください。

添付ファイルの実際の内容は、メールバッファーには挿入されません。かわりに、以下のような代替テキストがメールバッファーに挿入されます:

<#part type="text/plain" filename="~/foo.txt" disposition=inline>
<#/part>

C-c C-cまたはC-c C-sでメッセージを送信するとき、それと一緒に添付ファイルも送信されます。

メッセージを作成しているとき、M-x ispell-messageとタイプして、メッセージテキストのスペル訂正を行なうことができます。受信メッセージから送信用の下書きにyankした場合、このコマンドはyankされたテキストをスキップして、あなた自身が挿入したテキストだけをチェックします(このコマンドはインデント、またはあなたの入力と引用された行を区別するmail-yank-prefixを調べます)。スペルのチェックと訂正を参照してください。

Messageモードをオンに切り替えると(C-x mは自動的にこれを行ないます)、ノーマルフックのtext-mode-hookmessage-mode-hookが自動的に実行されます。新しい送信メッセージの初期化では、ノーマルフックmessage-setup-hookが実行されます。メールバッファーの外観を変更したい場合は、このフックを使うことができます。フックを参照してください。

これらのフックの主な違いは、それらが呼び出されるタイミングだけです。C-x m, message-mode-hookとタイプしたときは、メールバッファーが作成された直後にmessage-mode-hookが実行されます。その後message-setup関数がそのバッファーのデフォルトの内容を挿入します。これらのデフォルトの内容が挿入された後に、message-setup-hookが実行されます。

既存のメッセージにたいして、C-x mで作成を継続する場合、そのメールバッファーに切り替えた直後に、message-mode-hookが実行されます。バッファーが変更されていない場合、またはそれを削除して新たに作成を開始する場合には、デフォルトの内容が挿入された後に、message-setup-hookが実行されます。

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