50.4 パッケージのファイルとディレクトリー

各パッケージはパッケージアーカイブから単一ファイル形式 --- 1つのEmacs Lispソースファイル、または複数のEmacs Lispソースと他のファイルを含むtarファイル — でダウンロードされます。パッケージファイルは、パッケージをインストールするEmacsコマンドにより自動的に取得、処理、配置されます。パッケージを作成する(Packaging in The Emacs Lisp Reference Manualを参照してください)のでない限り、通常これらを直接扱う必要はないでしょう。パッケージファイルから直接パッケージをインストールする必要があるときは、コマンドM-x package-install-fileを使用してください。

1度インストールされると、パッケージの内容はそのサブディレクトリーに配置されます(変数package-user-dirをカスタマイズすることにより、ディレクトリーの名前を変更できます)。パッケージのサブディレクトリーはname-versionという名前で、nameはパッケージ名、versionはバージョン文字列です。

package-user-dirに加えて、Emacsはpackage-directory-listにリストされたディレクトリーからインストール済みパッケージを探します。これらのディレクトリーはシステム管理者のためのディレクトリーで、Emacsパッケージをシステムワイドに利用可能にするためのものです。Emacs自身がこれらのディレクトリーにパッケージをインストールすることはありません。package-directory-listにたいするパッケージのサブディレクトリーは、package-user-dirと同じ方法で配置されます。

パッケージの削除(Package Menuバッファーを参照してください)は、対応するパッケージのサブディレクトリーを削除します。これはpackage-user-dirにインストールされたパッケージだけに機能します。システムワイドなパッケージディレクトリーにたいして呼び出された場合、削除コマンドはエラーをシグナルします。

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