バッファーのある部分にたいしてサイズや位置、単語数や行数についての情報を得るためのコマンドがあります。
ポイントの行番号を表示します。
現在の行番号および列番号の自動表示を切り替えます。モードラインのオプションを参照してください。各行の前に行番号を表示したい場合は、ディスプレイのカスタマイズを参照してください。
現在のリージョンの行(line)、センテンス(sentence)、単語(word)、文字(character)の個数を表示します(count-words-region
)。リージョンについてはマークとリージョンを参照してください。
現在のバッファーの行、センテンス、単語、文字の個数を表示します。リージョン(マークとリージョンを参照)がアクティブのときは、かわりにリージョンの数字を表示します。
ポイントの後ろの文字の文字コード、ポイントの文字位置、ポイントの列位置を表示します(what-cursor-position
)。
現在行のハイライト表示を有効または無効にします。カーソルの表示を参照してください。
バッファーのサイズの自動表示を切り替えます。モードラインのオプションを参照してください。
M-x
what-lineは、エコーエリアに現在の行番号を表示します。通常このコマンドは不必要です。なぜならモードラインに現在の行番号が、すでに表示されているからです
(モードラインを参照してください)。しかしバッファーがナロー(narrow:
制限)されている場合、モードラインはアクセスできる範囲についての行番号しか表示しません(ナローイングを参照してください)。それにくらべてwhat-line
は、制限されたリージョンとバッファー全体、両方の行番号を表示します。
M-=
(count-words-region
)はリージョン内の行、センテンス、単語、文字の個数を報告するメッセージを表示します(リージョンについての説明はマークとリージョンを参照)。プレフィクス引数C-u
M-=を指定すると、このコマンドはバッファー全体の数字を表示します。
M-x count-wordsは同じことを行いますが、呼び出し規約が異なります。もしリージョンがアクティブの場合はリージョン、そうでない場合はバッファーの数字を表示します。
コマンドC-x =
(what-cursor-position
)は現在のカーソル位置と、その位置にあるバッファー内容についての情報を表示します。エコーエリアには、以下のような行が表示されます:
Char: c (99, #o143, #x63) point=28062 of 36168 (78%) column=53
‘Char:’には、バッファー中のそのポイントにある文字が表示されます。カッコ内にはその文字に対応する文字コードが10進、8進、16進で表示されます。C-x =が文字の情報について表示する方法については、国際化文字セットのイントロダクションを参照してください。‘point=’はポイント位置を文字数(バッファーの最初の文字は1、次の文字は2、...)で表示します。その後ろの数字ではバッファー内の文字数の合計が表示され、カッコ内にはその位置が全体から見て何パーセントの位置なのかが表示されます。‘column=’にはポイントの水平位置、すなわちウィンドウの左端から数えて何番目の列かが表示されます。
ユーザーオプションwhat-cursor-show-names
が非nil
ならUnicode文字データベース(Unicode
Character Database)で定義されておいるような名前が同様に表示されます。カッコ内の部分は以下のようになります:
(99, #o143, #x63, LATIN SMALL LETTER C)
もしバッファーがナローされている場合、最初と最後の部分のテキストが一時的にアクセス不能になります。C-x =は現在アクセス可能な範囲についての追加説明を表示します。たとえば以下のように表示します:
Char: C (67, #o103, #x43) point=252 of 889 (28%) <231-599> column=0
ここで、新たに追加された2つの数字が、ポイントを設定できる文字位置の下限と上限を示します。これら2つの位置のあいだの文字が参照可能な文字です。ナローイングを参照してください。
関連はあるものの異なる機能がdisplay-line-numbers-mode
(ディスプレイのカスタマイズを参照)です。