バッファーのパーセント表示posは、ウィンドウの上端がバッファーのどの場所にあるかを100分率で示します。M-x size-indication-modeとタイプしてSize Indicationモードをオンにすることにより、バッファーのサイズを追加で表示できます。サイズは以下のようにパーセント表示のすぐ後に表示されます:
pos of size
sizeは、バッファーの文字数を人間が理解しやすい形式(‘k’は10^3、‘M’は10^6、‘G’は10^9などの短縮形が使用されます)で表示します。
Line Numberモードが有効なとき、ポイント位置の現在の行番号はモードラインに表示されます。M-x line-number-modeコマンドを使って、Line Numberモードのオンとオフを切り替えることができます(通常はオンです)。行番号はそれが何であるかを示す文字‘L’とともに、バッファーのパーセント表示posの後ろに表示されます。
同様に、M-x column-number-modeでColumn Numberモードをオンにすることにより、現在の列番号を表示できます。列番号は文字‘C’で示されます。しかし両方のモードが有効になっているときは、行番号と列番号は‘L’や‘C’ではなく、‘(561,2)’のようにカッコつきで表示されます。マイナーモードとこれらのコマンドの使い方については、マイナーモードを参照してください。
Column
Numberモードでは、列番号はそのウィンドウの左マージンより0からカウントされます。1からカウントした列番号を表示したい場合は、column-number-indicator-zero-based
をnil
にセットしてください。
ナローイング(ナローイングを参照してください)によりバッファーを制限している場合、アクセスできる部分にもとづいた行番号が表示されます。そのため、これはgoto-line
の引数として使用するには適しません(コマンドwhat-line
はファイル全体にたいする相対行番号を表示する)。ナローされたバッファーのアクセス可能範囲に相対的な行へポイントを移動するにはgoto-line-relative
コマンドを使用できます。
バッファーが非常に大きい場合(line-number-display-limit
の値より大)、速度が遅くなるのでEmacsは行番号を計算しません。そのためモードラインに行番号は表示されません。この制限を取り除くには、line-number-display-limit
にnil
をセットします。
バッファーの行が長いときも、行番号の計算が遅くなります。この理由により、Emacsはポイントの近くの行の幅の平均文字数が、line-number-display-limit-width
より大きいときは、行番号を表示しません。デフォルト値は200文字です。
Emacsはオプションで、時刻とシステムロードを、すべてのモードラインで表示できます。この機能を有効にするには、M-x
display-timeとタイプするか、オプションdisplay-time-mode
をカスタマイズします。モードラインに追加される情報は以下のような形式です:
hh:mmPM l.ll
ここでhhとmmは時間と分で、後ろに‘AM’と‘PM’がつきます。l.llは、過去数分間における、システム全体で実行中または実行準備ができている(例:
利用可能なプロセッサー待ち)プロセスの平均数です(オペレーティングシステムがサポートしないフィールドは表示されません)。時刻を24時間表示にしたいときは、変数display-time-24hr-format
にt
をセットしてください。
もし未読メールがある場合、ロードレベルの後ろに‘Mail’という単語が表示されます。グラフィカルなディスプレイでは、display-time-use-mail-icon
をカスタマイズすることにより、‘Mail’のかわりにアイコンを使うことができます。これによりモードラインのスペースが多少節約できます。display-time-mail-face
をカスタマイズして、メールの表示を目立たせることができます。display-time-mail-file
を使ってチェックするメールファイルを指定したり、display-time-mail-directory
で受信メールのディレクトリーを指定できます(ディレクトリー内の空でない普通のファイルは、新しい受信メールと判断されます)。
Emacsをラップトップコンピューターで実行している場合、コマンドdisplay-battery-mode
を使うか、変数display-battery-mode
をカスタマイズすることにより、モードラインにバッテリー充電状況を表示できます。変数battery-mode-line-format
は、バッテリーの充電状況の表示方法を決定します。モードラインに表示されるメッセージの正確さはオペレーティングシステムに依存しており、通常はバッテリーの充電トータルにたいする現在のバッテリー充電率が表示されます。battery-update-functions
の関数の実行はモードラインの更新後であり、バッテリー状況にもとづいたアクションをトリガーするために使用できます。
グラフィカルなディスプレイでは、モードラインは立体的に描画されます。この効果が気に入らない場合は、mode-line
フェイスをカスタマイズして、box
属性にnil
をセットすることにより無効にできます。フェイスのカスタマイズを参照してください。
デフォルトでは、選択されていないウィンドウのモードラインは、mode-line-inactive
と呼ばれる、別のフェイスで表示されます。選択されたウィンドウのモードラインだけが、mode-line
フェイスで表示されます。これにより、どのウィンドウが選択されているかがわかりやすくなります。モードラインがないミニバッファーが選択されているときは、ミニバッファーをアクティブにしたウィンドウのモードラインが、mode-line
で表示されます。結果として通常のミニバッファーの使用では、モードラインは変化しません。
変数mode-line-in-non-selected-windows
をnil
にセットすることにより、mode-line-inactive
の使用を無効にできます。これによりすべてのモードラインが、mode-line
フェイスで表示されます。
モードラインに表示される改行フォーマットは、変数eol-mnemonic-unix
、eol-mnemonic-dos
、eol-mnemonic-mac
、およびeol-mnemonic-undecided
をセットすることにより、カスタマイズできます。