Emacsには、与えられたレベルより多くインデントされた行を隠す機能があります。これをプログラムの概要を理解するのに使うことができます。
現在のバッファーの行を隠すには、数引数nを指定してC-x $
(set-selective-display
)をタイプします。すると少なくともn列のインデントをもつ行は、スクリーンに表示されなくなります。隠された行の存在を示すのは、表示されている行末に表示された3つのドット(‘…’)だけで、これは1行以上の行が後に隠されていることを意味します。
コマンドC-nおよびC-pは、隠された行が存在しないかのように、隠された行をスキップして移動します。
隠された行は依然としてバッファーに存在し、ほとんどの編集コマンドはそれらを見ることができるので、隠されな行にポイントを移動することもありえます。これが起こるとカーソルは前の行の最後、つまり3つのドットの後ろに表示されます。ポイントが表示されている行の行末、つまり改行の前にある場合、カーソルは3つのドットの前に表示されます。
隠された行のすべてを再び表示するには、引数を指定せずにC-x $とタイプしてください。
変数selective-display-ellipses
にnil
をセットすると、隠された行があることを示す3つのドットは表示されなくなり、隠された行があることを示す視覚的な表示はなくなります。変数がセットされると、それは自動的にローカルになります。
バッファーのテキストの一部を隠す他の方法については、Outlineモードを参照してください。