ハードコピーを印刷するためのEmacsの基本的な機能は、Printingパッケージを使って拡張できます。これは何を印刷するかの選択、印刷前のPostScriptファイルのプレビュー、プリントヘッダーなどのさまざまな印刷オプションの設定、横向きモードや縦向きモード、duplexモードにたいする使いやすいインターフェースを提供します。GNU/LinuxシステムまたはUnixシステムでは、Printingパッケージは、GhostScriptプログラムの一部として配布される、gsおよびgvユーティリティーに依存しています。MS-Windowsでは、Ghostscriptのポート版のgstoolsが使用されます。
Printingパッケージを使用するには、initファイル(Emacs初期化ファイルを参照してください)に(require
'printing)
を追加して、その後に(pr-update-menus)
と記述します。この関数はメニューバーの通常の印刷コマンドを、さまざまな印刷オプションを含む‘Printing’サブメニューに置き換えます。M-x
pr-interface RETとタイプすることもできます。これはカスタマイズバッファーに似た*Printing
Interface*バッファーを作成し、そこで印刷オプションをセットできます。何をどのようにして印刷するかセットした後、‘Print’ボタン(それをmouse-2でクリックするか、その上にポイントを移動してRETをタイプします)で印刷ジョブを開始します。さまざまなオプションについての詳細は、‘Interface
Help’ボタンを使用してください。