選択されているウィンドウで、現在行が中央になるようスクロールします。連続して呼び出すと、次は現在行が上端になり、その次は現在行が下端に、という順番で循環します。画面の再描画が行われる可能性があります(recenter-top-bottom
)。
他のウィンドウをスクロールします。これは他のウィンドウに作用するC-lと等価です。
選択されているウィンドウで、現在行が中央になるようにスクロールします。画面の再描画が行われる可能性があります。
有用な情報が表示されるよう、発見的な手法でスクロールします(reposition-window
)。
C-l
(recenter-top-bottom
)コマンドは、選択されたウィンドウにたいしてセンタリング(recenters)をします。これにより現在のスクリーン行がウィンドウの中央、または中央に一番近い行になります。
(C-l C-l)のようにC-lを2回タイプすると、ポイントのある行が上端になるようにスクロールします。C-lを3回タイプするとポイントのある行が下端になるようにスクロールします。連続してC-lをタイプすることにより、上記の3つの位置を循環してスクロールできます。
リスト変数recenter-positions
をカスタマイズすることにより、循環する順序を変更できます。リスト要素にはシンボルtop
、middle
、bottom
または数値を指定します。数値に整数を指定すると、現在行が指定したスクリーン行になるようスクロールします。数値に0.0から1.0の浮動小数点数は、ウィンドウの上端から現在行までを割合で指定します。デフォルトは(middle
top
bottom)
で、これは上述した循環順序です。さらに変数scroll-margin
を、0以外の値nに変更すると、C-lは常にウィンドウの上端または下端からスクリーン行で、n行を残してスクロールします(自動スクロールを参照してください)。
C-lにプレフィクス引数を指定することもできます。C-u C-lのようにプレフィクス引数だけを指定すると、単にポイントを示す行を中央にします。正の引数nは、ポイントを示す行がウィンドウの上端からn行目になるようにスクロールします。0を指定すると、ポイントのある行がウィンドウ上端になるようにスクロールします。負の引数−nは、ポイントのある行がウィンドウの下端からn行目になるようにスクロールします。引数を与えたときは、C-lは画面をクリアーせず、異なるスクリーン位置への循環も行いません。
変数recenter-redisplay
が非nil
値の場合、C-lはスクリーンのクリアーと再描画を行います。特別な値tty
(デフォルト)は、これをテキスト端末上のフレームだけに限定します。再描画はスクリーンが何らかの理由により文字化けしてしまったときなどに便利です(スクリーン上のゴミを参照してください)。
より原始的なコマンドM-x
recenterは、recenter-top-bottom
と同じように振る舞いますが、スクリーン位置を循環しません。
C-M-l
(reposition-window
)は、有用な情報がスクリーンに表示されるように、現在のウィンドウを発見的な手法によりスクロールします。たとえばLispファイルの場合、このコマンドは可能な限り現在のdefun全体がスクリーン上に表示されるよう試みます。