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9.11.4 POファイルのスタイルルール

端末出力とHTML出力で、同じPOファイル用スタイルを使用できます。POファイル用のスタイルはCSS(Cascading Style Sheet)の書式で記述します。CSSの正式な定義については、http://www.w3.org/TR/css2/cover.htmlを参照してください。CSSについての説明を含んだ、HTML記述のチュートリアルも数多く存在します。

HTML出力の場合、スタイルファイルはHTML出力中に埋め込まれます。テキスト出力の場合、スタイルファイルはmsgcatプログラムにより逐次解釈されます。これは@importに関連するファイル名が指定されていて、そのファイル名が以下のような場合、特に意味をもちます:

CSSルールはselectorとdeclarationにより構築されます。declarationにはグラフィカルなプロパティーを指定し、selectorにはそれをいつ適用するかを指定します。

POファイル用に、以下の簡単なselectorがサポートされています("CSS classes"を基本とします。詳細はCSS2 specのsection 5.8.3を参照してください)。

これらのselectorは、以下の例のように階層的なselectorとして組み合わせることができます。

.msgstr .invalid-format-directive { color: red; }

上記の例では、翻訳文字列中の無効な書式指定を強調表示しています。

テキストモードでは、pseudo-classes(CSS2 spec, section 5.11)とpseudo-elements(CSS2 spec, section 5.12)はサポートされません。

HTMLモードでの宣言には制限はありません。ブラウザーがサポートする任意のgraphical attributeがサポートされます。

テキストモードでの宣言は以下のプロパティーに制限され、他のプロパティーは暗黙に無視されます。

color (CSS2 spec, section 14.1)
background-color (CSS2 spec, section 14.2.1)

これらのプロパティーはサポートされます。色数はterminalの能力に適合されます。ほとんどのterminalのサポートは8色であることに注意してください。

font-weight (CSS2 spec, section 15.2.3)

このプロパティーはサポートされますが、ほとんどのterminalはnormalboldの2種類のweightしか描画できません。600以上の値を指定したときはboldとして描画されます。

font-style (CSS2 spec, section 15.2.3)

このプロパティーはサポートされます。italicobliqueは、同じ方法で描画されます。

text-decoration (CSS2 spec, section 16.3.1)

このプロパティーはサポートされます。値はnoneunderlineに制限されます。