Next: , Previous: , Up: Colorizing   [Contents][Index]


9.11.1 --colorオプション

--color=when’オプションは、どのような状況で着色された出力を生成するか指定します。whenには、以下のうち1つを指定できます:

always
yes

着色された出力が生成されます。

never
no

出力は着色されません。

auto
tty

出力デバイスがttyのとき(例 テキスト画面やterminal emulatorウィンドウに直接出力する場合)は、出力に着色します。

html

着色されたHTML出力が生成されます。

--color’と‘--color=yes’は同じです。デフォルトは‘--color=auto’です。

そのため、コマンドウィンドウで‘msgcat vi.po’のようなコマンドを実行すると、着色された出力が生成されます。‘msgcat vi.po | less -R’のように、パイプにたいして出力するときは、出力への着色は行われません。このような状況でも常に着色された出力を得るには、‘msgcat --color vi.po | less -R’のように指定します。

--color=html’オプションでは、ブラウザーで閲覧可能な出力が生成されます。このオプションは、例えばIndic言語を表示したいときに有用です。なぜなら、通常はIndic文字の表示にはterminal emulatorよりもブラウザーのほうが適しているからです。

--colorオプションにより生成される出力は、有効なPOファイルではないことに注意してください。出力にはterminal特有のエスケープシーケンスやHTMLタグが含まれます。このようなPOファイルをプログラムが読み込むと、文法エラーとなります。‘--color=html’オプションでHTMLファイルを生成する場合をのぞき、通常は--colorオプションで生成した結果をファイルに保存する必要はありません。