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msggrep
プログラムの呼び出しmsggrep [option] [inputfile]
msggrep
は翻訳カタログから、指定したパターン、指定したソースファイルに属するすべてのメッセージを抽出するプログラムです。
入力となるPOファイルです。
ディレクトリーのリストにdirectoryを追加します。このディレクトリーのリストよりソースファイルを検索します。しかし.poファイルが出力されるのは、カレントディレクトリーです。
inputfileが指定されていないか、‘-’が指定された場合は、標準入力から読み込みます。
指定されたファイルに出力を書き込みます。
出力ファイルが指定されていない、または‘-’が指定された場合、結果は標準出力に出力されます。
[-N sourcefile]... [-M domainname]... [-J msgctxt-pattern] [-K msgid-pattern] [-T msgstr-pattern] [-C comment-pattern]
以下のような場合、メッセージが選択されます
1つ以上の条件を指定した場合には、それぞれの条件に適合するメッセージのがすべて選択されます。
msgctxt-pattern、msgid-pattern、msgstr-patternの書式です:
[-E | -F] [-e pattern | -f file]...
patternにはデフォルトでは標準の正規表現(POSIX Basic Regular Expressions: grep -eと同等)を指定します。拡張された正規表現(POSIX Extended Regular Expressions: egrep, grep -Eと同等)の場合は-Eを、固定文字列の場合(Fixed String search: fgrep, grep -Fと同等)には-Fを指定してください。
sourcefileから抽出されたメッセージを選択します。sourcefileにはファイル名の文字列、またはワイルドカード文字列を指定できます。
ドメインdomainnameに属するメッセージを選択します。
msgctxtを選択するためのパターンの開始を宣言します。
msgidを選択するためのパターンの開始を宣言します。
msgstrを選択するためのパターンの開始を宣言します。
翻訳者コメントを選択するためのパターンの開始を宣言します。
抽出コメントを選択するためのパターンの開始を宣言します。
patternが、拡張された正規表現であることを指定します。
patternが、改行で区切られた一連の文字列であることを指定します。
patternを、正規表現として使用します。
patternを、fileから取得します。
大文字と小文字を区別しません。
条件に一致するメッセージではなく、一致しないメッセージだけを出力します。
入力ファイルがPOファイルの構文ではなく、Javaの.properties
の構文にのっとったJava
ResourceBundleファイルだとみなします。
入力ファイルがPOファイルの構文ではなく、NeXTstep/GNUstepのlocalized
resourceの.strings
の構文にのっとったファイルだとみなします。
色や色以外のテキスト属性を使うか、いつ使うかを指定します。詳細はThe --color optionを参照してください。
--color
にたいしてCSS style ruleファイルを使うかを指定します。詳細はThe --style optionを参照してください。
メッセージが何も含まれていない場合でも、常に出力ファイルに書き込みます。
インデントされた形式で.poファイルを書き込みます。
‘#: filename:line’という行を書き込みません。
‘#: filename:line’という行を生成します(デフォルト)。
typeはオプションで、‘full’、‘file’、または‘never’を指定できます。オプションが指定されない、または‘full’の場合は、ファイル名と行番号のの両方が生成されます。‘file’の場合、行番号は省略されます。‘never’の場合は、完全にこの行を抑制します(--no-location
と同じです)。
Uniforumに厳密に準拠したPOファイルを出力します。このUniforum形式はGNUの拡張をサポートしないため避けたほうがよいでしょう。
Javaの.properties
の書式で、Java ResourceBundleを出力します。このファイル形式はplural
formをサポートせず、陳腐化したメッセージを暗黙で除去することに注意してください。
.strings
の書式で、NeXTstep/GNUstepのローカライズされたリソースファイルを出力します。このファイル形式はplural
formをサポートしないことに注意してください。
出力ページの幅をセットします。これにより出力ファイル中の長い文字列が指定した幅(例:スクリーンの列数)に収まるように、各行の長さがnumber以下のような複数の行に分割されます。
長いメッセージ行を分割しません。出力ページの幅を超えるようなメッセージ行も、複数行に分割されません。出力ページの幅を超えるファイル参照行だけが分割されます。
ソートされた出力を生成します。このオプションを使用することにより翻訳者が、メッセージがどのようなコンテキストで使用されるかを理解するのが、困難になることに注意してください。
ファイルの場所により出力をソートします。
このヘルプを表示して終了します。
バージョン情報を表示して終了します。
gnulib-lib/error.c
とgnulib-lib/getopt.c
というソースファイルからメッセージを抽出する場合:
msggrep -N gnulib-lib/error.c -N gnulib-lib/getopt.c input.po
“Please specify”という文字列が含まれるメッセージを抽出する場合:
msggrep --msgid -F -e 'Please specify' input.po
“Menu>File”、“Menu>Edit”またはそれらのサブメニューであることを指定するコンテキストをもつメッセージを抽出する場合:
msggrep --msgctxt -E -e '^Menu>(File|Edit)' input.po
翻訳文字列にwordlist.txt
というファイル中の文字列を含むメッセージを抽出する場合:
msggrep --msgstr -F -f wordlist.txt input.po
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