Next: Evaluation Exercise, Previous: Switching Buffers, Up: Practicing Evaluation [Contents][Index]
最後にシンプルな関数buffer-size
、point
、point-min
、point-max
に目を向けてみましょう。これらはバッファーのサイズ、バッファー内のポイント位置に関する情報を提供する関数です。
関数buffer-size
はカレントバッファーのサイズを教えてくれます。つまりバッファー内の文字数をリターンする関数です。
(buffer-size)
式の後にカーソルを配置してC-x C-eをタイプする通常の方法でこれを評価することができます。
Emacsにおいてカーソルのカレント位置はポイント(point)と呼ばれています。式(point)
はバッファーの先頭からポイントまでの文字数として、カーソルの位置を教えてくれます。
通常の方法で以下の式を評価することによって、バッファー内のポイントに対応する文字数を確認できます:
(point)
わたしがこれを記述している際のポイントは65724です。この本の後半のいくつかの例ではpoint
関数を頻繁に使用します。
ポイントの値は当然ですがバッファーでのポイント位置に依存します。ここでポイントを評価すれば、ポイントの数値は大きくなるでしょう。
(point)
わたしの場合だと、この位置でのポイントの値は66043でした。これは2つの式の間に(スペースを含み)319個の文字が存在することを意味しています(わたしが最初にポイントの評価を行った後もわたしは編集を行うので、あなたが目にする数値は間違いなく別の数値になるでしょうが)。(訳注: そしてもちろん日本語訳ではまったく違う値になるでしょう。)
関数point-min
はpoint
と幾分似ていますが、こちらはカレントバッファーにおいて可能な最小のポイント値をリターンします。ナローイング(narrowing)が有効になっていなければ、この数値は1です(ナローイングとはあなた自身やプログラムの操作をバッファーの一部に制限するためのメカニズム;
Narrowing and
Wideningを参照)。同様に関数point-max
はカレントバッファーにおいて可能な最大のポイント値をリターンします。