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GNU Emacsテキストエディターのほとんどの部分は、Emacs Lispと呼ばれるプログラミング言語で記述されています。新しいコードをEmacs Lispで記述して、このエディターの拡張としてインストールできます。しかしEmacs Lispは、単なる“拡張言語”を越えた言語であり、それ自体で完全なコンピュータープログラミング言語です。他のプログラミング言語で行なうすべてのことに、この言語を使用できます。
Emacs Lispはエディターの中で使用するようにデザインされているので、テキストのスキャンやパースのための特別な機能をもち、同様にファイル、バッファー、ディスプレー、サブプロセスを処理する機能をもちます。Emacs Lispは編集機能と密に統合されています。つまり編集コマンドはLispプログラムから簡単に呼び出せる関数で、カスタマイズのためのパラメーターは普通のLisp変数です。
このマニュアルはEmacs Lispの完全な記述を試みます。初心者のためのEmacs Lispのイントロダクションは、Free Software Foundationからも出版されている、Bob ChassellのAn Introduction to Emacs Lisp Programmingを参照してください。このマニュアルは、Emacsを使用した編集に熟知していることを前提としています。これの基本的な情報については、The GNU Emacs Manualを参照してください。
おおまかに言うと、前の方のチャプターでは多くのプログラミング言語の機能にたいして、Emacs Lispでの対応する機能を説明し、後の方のチャプターではEmacs Lispに特異な機能や、編集に特化した関連する機能を説明します。
これは Emacs 24.5に対応したGNU Emacs Lisp Reference Manualです。
• Caveats: | 不備な点と、助けを求める方法。 | |
• Lisp History: | Maclispを後継するEmacs Lisp。 | |
• Conventions: | このマニュアルのフォーマット方法。 | |
• Version Info: | 実行中のEmacsのバージョンは? | |
• Acknowledgments: | このマニュアルの著者、編集者、スポンサー。 |