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12.2.1 ラムダ式の構成要素

ラムダ式は以下のようなリストです:

(lambda (arg-variables…)
  [documentation-string]
  [interactive-declaration]
  body-forms…)

ラムダ式の1番目の要素は常にシンボルlambdaです。これはそのリストが関数を表すことを示します。lambdaで関数定義を開始する理由は、別の目的での使用が意図された他のリストが、意図せずに関数として評価されないようにするためです。

2番目の要素はシンボル — 引数変数名のリストです。これはラムダリスト(lambda list)と呼ばれます。Lisp関数が呼び出されたとき、引数値はラムダリスト内の変数と対応付けされます。ラムダリストには、与えられた値にたいするローカルバインディングが付与されます。Local Variablesを参照してください。

ドキュメント文字列(documentation string)はEmacs Lispのヘルプ機能にたいして、その関数を説明する関数定義に配されたLispの文字列オブジェクトです。Function Documentationを参照してください。

インタラクティブ宣言(interactive declaration)は、(interactive code-string)という形式のリストです。これはこの関数が対話的に使用された場合に引数を提供する方法を宣言します。この宣言をもつ関数は、コマンド(command)と呼ばれます。コマンドはM-xを使用したり、キーにバインドして呼び出すことができます。この方法で呼び出されることを意図しない関数は、インタラクティブ宣言を持つべきではありません。インタラクティブ定義を記述する方法は、Defining Commandsを参照してください。

残りの要素はその関数のbody(本体) — その関数が処理を行うためのLispコード(Lispプログラマーは“評価されるLispフォームのリスト”と言うだろう)です。この関数からリターンされる値は、bodyの最後の要素によりリターンされる値です。