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通常、フレームパラメーターvertical-scroll-bars
はそのフレーム内のウィンドウが垂直スクロールバーをもつべきかと、それらが左か右のいずれかに配置されるべきかを制御します。フレームパラメーターscroll-bar-width
は、それらの幅を指定します(nil
はデフォルトを意味する)。Layout Parametersを参照してください。
この関数は、フレームframeのスクロールバータイプのセッティングを報告する。値はコンスセル(vertical-type
.
horizontal-type)
である。ここでvertical-typeはleft
、right
、またはnil
(スクロールバーなしを意味する)のいずれかである。horizontal-typeは水平スクロールバータイプの指定を意図しているが、これはまだ実装されていないので常にnil
である。
変数vertical-scroll-bar
をセットすることにより、特定のバッファーにたいして、スクロールバーを有効または無効にできます。この変数はセット時に、自動的にバッファーローカルになります。可能な値はleft
、right
、そのフレームのデフォルトの使用を意味するt
、スクロールバーなしのnil
のいずれかです。
個々のウィンドウにたいして、これを制御することもできます。特定のウィンドウにたいして何を行うか指定するためには、関数set-window-scroll-bars
を呼び出します:
この関数は、ウィンドウwindowにたいして、スクロールバーの幅とタイプをセットする。
widthはピクセル単位でスクロールバーの幅を指定する(nil
はそのフレームにたいして指定された幅の使用を意味する)。vertical-typeは、垂直スクロールバーをもつかどうか、もつ場合はその位置を指定する。可能な値はleft
、right
、およびnil
で、これはフレームパラメーターvertical-scroll-bars
の値と同様である。
引数horizontal-typeは水平スクロールバーをもつべきかと、その位置を指定するが、まだ実装されていないため効果はない。windowがnil
なら、選択されたウィンドウが使用される。
windowに指定されたスクロールバーの幅とタイプを報告する。windowが省略またはnil
なら、選択されたウィンドウが使用される。値は、(width
cols vertical-type
horizontal-type)
という形式のリストである。値widthは、幅にたいして指定された値である(nil
かもしれない)。colsは、スクロールバーが実際に占有する列数である。
horizontal-typeは実際には無意味である。
この関数は、windowの垂直スクロールバーの幅をピクセル単位でリターンする。windowは生きたウィンドウでなければならず、デフォルトは選択されたウィンドウである。
あるウィンドウにたいしてset-window-scroll-bars
によりこれらの値を指定しない場合は、表示されるバッファーのバッファーローカル変数scroll-bar-mode
とscroll-bar-width
が、そのウィンドウの垂直スクロールバーを制御します。set-window-buffer
は、これらの変数を調べる関数です。あるウィンドウですでに可視なバッファーでこれらを変更した場合は、すでに表示されているのと同じバッファーを指定してset-window-buffer
を呼び出すことにより、そのウィンドウに新たな値を記録させることができます。
この変数はすべてのバッファーにおいて常にバッファーローカルであり、そのバッファーを表示するウィンドウにスクロールバーを配すべきかと、その場所を制御する。可能な値は、スクロールバーなしのnil
、左にスクロールバーを配置するleft
、右にスクロールバーを配置するright
のいずれかである。
この関数は、ウィンドウwindowにたいするスクロールバータイプを報告する。windowが省略またはnil
なら、選択されたウィンドウが使用される。値はコンスセル(vertical-type
.
horizontal-type)
である。window-scroll-bars
とは異なり、フレームのデフォルトとscroll-bar-mode
を考慮して、実際に使用されているスクロールバータイプを報告する。
この変数はすべてのバッファーにおいて常にローカルであり、そのバッファーのスクロールバーをピクセル単位で量った幅を指定する。値nil
は、そのフレームにより指定された値の使用を意味する。