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37.15 ウィンドウディバイダー

ウィンドウディバイダーとは、フレームのウィンドウ間に描画されるバーのことです。“右(right)”ディバイダーは、あるウィンドウと、その右に隣接する任意のウィンドウの間に描画されます。その幅(厚さ)は、フレームパラメーターright-divider-widthで指定されます。“下(bottom)”ディバイダーは、あるウィンドウと、その下に隣接するウィンドウ、またはエコーエリアとの間に描画されます。その幅は、フレームパラメーターbottom-divider-widthで指定されます。いずれの場合も、幅に0を指定すると、そのようなディバイダーを描画しないことを意味します。Layout Parametersを参照してください。

技術的には、右ディバイダーはそれの左にあるウィンドウに“所属”し、その幅がそのウィンドウのトータル幅に寄与することを意味します。下ディバイダーは上にあるウィンドウに“所属”し、その幅がそのウィンドウのトータル高さに寄与することを意味します。Window Sizesを参照してください。あるウィンドウが右ディバイダーと左ディバイダーの両方をもつ場合、下ディバイダーが“優勢”になります。これは、右ディバイダーが下ディバイダーの上で終端されるのに比べて、下ディバイダーはそのウィンドウの完全なトータル幅で描画されることを意味します。

ディバイダーはマウスでドラッグでき、それゆえマウスで隣接するウィンドウのサイズを調整するために有用です。これらはスクロールバーやモードラインが表示されていないときに、隣接するウィンドウを視覚的に分離する役目もあります。以下の3つのフェイスにより、ディバイダーの外観をカスタマイズできます:

window-divider

ディバイダーの幅が3ピクセル未満のときは、このフェイスのフォアグラウンドカラーで塗りつぶしで描画される。これより広いディバイダーでは、最初と最後のピクセルを除いた内部にたいしてのみこのフェイスが使用される。

window-divider-first-pixel

これは少なくとも幅が3ピクセルあるディバイダーの最初のピクセルを描画するために使用される。塗りつぶし(solid)の外観を得るためにはwindow-dividerフェイスに使用されるのと同じ値をセットすること。

window-divider-last-pixel

これは少なくとも幅が3ピクセルあるディバイダーの最後のピクセルを描画するために使用される。塗りつぶし(solid)の外観を得るためにはwindow-dividerフェイスに使用されるのと同じ値をセットすること。

以下の2つの関数により特定のウィンドウのディバイダーのサイズを取得できます。

Function: window-right-divider-width &optional window

windowの右ディバイダーの幅(厚さ)をピクセル単位でリターンする。windowは生きたウィンドウでなければならずデフォルトは選択されたウィンドウ。最右ウィンドウにたいするリターン値は常に0。

Function: window-bottom-divider-width &optional window

windowの下ディバイダーの幅(厚さ)をピクセル単位でリターンする。windowは生きたウィンドウでなければならずデフォルトは選択されたウィンドウ。ミニバッファーウィンドウやミニバッファーがないフレームの最下ウィンドウにたいするリターン値は常に0。