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26 ファイル

このチャプターでは検索、作成、閲覧、保存、その他ファイルとディレクトリーにたいして機能するEmacs Lispの関数と変数について説明します。その他のいくつかのファイルに関する関数についてはBuffers、バックアップとauto-save(自動保存)に関する関数についてはBackups and Auto-Savingで説明されています。

ファイル関数の多くはファイル名であるような引数を1つ以上受け取ります。このファイル名は文字列です。これらの関数のほとんどは関数expand-file-nameを使用してファイル名引数を展開するので、~は相対ファイル名(../と空文字列を含む)として正しく処理されます。File Name Expansionを参照してください。

加えて特定のmagicファイル名は特別に扱われます。たとえばリモートファイル名が指定された際、Emacsは適切なプロトコルを通じてネットワーク越しにファイルにアクセスします。Remote Files in The GNU Emacs Manualを参照してください。この処理は非常に低レベルで行われるので、特に注記されたものを除いて、このチャプターで説明するすべての関数がファイル名引数としてmagicファイル名を受け入れると想定しても良いでしょう。詳細はSee Magic File Namesを参照してください。

ファイルI/O関数がLispエラーをシグナルする際、通常はコンディションfile-errorを使用します(Handling Errorsを参照)。ほとんどの場合にはオペレーティングシステムからロケールsystem-messages-localeに応じたエラーメッセージが取得されて、コーディングシステムlocale-coding-systemを使用してデコードされます(Localesを参照)。