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33.1 ポイント近傍のテキストを調べる

ポイント付近にある文字を調べるための関数が数多く提供されています。簡単な関数のいくつかはここで説明します。正規表現の検索looking-atも参照してください。

以下の4つの関数でのバッファーの“先頭(beginning)”と“終端(end)”はそれぞれ、アクセス可能範囲の先頭と終端を意味します。

Function: char-after &optional position

この関数はカレントバッファーの位置position (つまり直後)の文字をリターンする。positionがこの目的にたいする範囲の外にある場合、すなわちバッファーの先頭より前、またはバッファーの終端以降にあるなら値はnilpositionのデフォルトはポイント。

以下の例ではバッファーの最初の文字が‘@’であると仮定する:

(string (char-after 1))
     ⇒ "@"
Function: char-before &optional position

この関数はカレントバッファーの位置positionの直前の文字をリターンする。positionがこの目的にたいする範囲の外にある場合、すなわちバッファーの先頭より前、またはバッファーの終端より後にあるなら値はnilpositionのデフォルトはポイント。

Function: following-char

この関数はカレントバッファーのポイントの後にある文字をリターンする。これは(char-after (point))と同様。ただしポイントがバッファー終端にある場合には、following-charは0をリターンする。

ポイントが常に2つの文字の間にあり、カーソルは通常はポイント後の文字上に表示されることを思い出してほしい。したがってfollowing-charがリターンする文字はカーソル上の文字となる。

以下の例では‘a’と‘c’の間にポイントがある。

---------- Buffer: foo ----------
Gentlemen may cry ``Pea∗ce! Peace!,''
but there is no peace.
---------- Buffer: foo ----------

(string (preceding-char))
     ⇒ "a"
(string (following-char))
     ⇒ "c"
Function: preceding-char

この関数はカレントバッファーのポイントの前の文字をリターンする。上記following-charの下の例を参照のこと。ポイントがバッファー先頭にあれば、preceding-charは0をリターンする。

Function: bobp

この関数はポイントがバッファー先頭にあればtをリターンする。ナローイングが効力をもつなら、これはテキストのアクセス可能範囲の先頭を意味する。ポイントpoint-minも参照のこと。

Function: eobp

この関数はポイントがバッファー終端にあればtをリターンする。ナローイングが効力をもつなら、これはテキストのアクセス可能範囲の終端を意味する。ポイントpoint-maxも参照のこと。

Function: bolp

この関数はポイントが行の先頭にあればtをリターンする。テキスト行単位の移動を参照のこと。バッファー(またはアクセス可能範囲)の先頭は、常に行の先頭とみなされる。

Function: eolp

この関数はポイントが行の終端にあればtをリターンする。テキスト行単位の移動を参照のこと。バッファー(またはアクセス可能範囲)の終端は常に行の先頭とみなされる。