この関数はキーボード入力の読み取りにたいしてモードをセットする。Emacsはinterruptが非nil
なら入力割り込み、nil
ならCBREAKモードを使用する。デフォルトのセッティングはシステムに依存する。いくつかのシステムでは指定に関わらずに常にCBREAKモードを使用する。
EmacsがXと直接通信する際にはこの引数を無視して、それがEmacsの知る通信手段であれば割り込みを使用する。
flowが非nil
なら、Emacsは端末への出力にたいしてXON/XOFFフロー制御(C-qとC-s)を使用する。これはCBREAK以外では効果がない。
引数metaは127より上の文字コード入力にたいするサポートを制御する。metaがt
ならEmacsは8番目のビットがセットされた文字を、必要に応じてデコードする前(端末I/Oのエンコーディングを参照)にメタ文字に変換する。metaがシンボルencoded
の場合には、Emacsはまず各バイトの8ビットすべてを使って文字をデコードしてから、デコードされたシングルバイトの8ビット目がセットされていればそれをMeta文字に変換する。最後にmetaがt
、nil
、あるいはencoded
のいずれでもなければ、デコードの前後においてEmacsは入力の8ビットすべてを変更せずに使用する。これはMeta修飾を8ビット目にエンコードしない、8ビット文字セットを使用する端末に適している。
quit-charが非nil
ならquitに使用する文字を指定する。この文字は通常はC-g。quitを参照のこと。
current-input-mode
関数はEmacsがカレントで使用する入力モードのセッティングをリターンします。
この関数はキーボード入力読み取りにたいするカレントのモードをリターンする。これはset-input-mode
の引数に対応した(interrupt
flow meta quit)
という形式のリストをリターンする。
Emacsが割り込み駆動の入力(interrupt-driven
input)を使用時には非nil
。nil
ならEmacsはCBREAKモードを使用している。
Emacsが端末出力にXON/XOFFフロー制御(C-qとC-s)を使用していれば非nil
。この値はinterruptがnil
のときのみ意味がある。
Emacsが入力のデコード前に入力文字の8番目のビットをMetaビットとして扱う場合にはt
、デコードされたシングルバイト文字の8番目のビットをMetaビットとして扱う場合にはencoded
、すべての入力文字の8ビット目をクリアーする場合にはnil
。その他の値はEmacsが8ビットすべてを基本的な文字コードとして使用することを意味する。
カレントでEmacsがquitに使用する文字であり通常はC-g。