この関数はキーボードかマウスからの最後の入力イベント300個を含んだベクターをリターンする。その入力イベントがキーシーケンスに含まれるか否かに関わらずすべての入力イベントが含まれる。つまりキーボードマクロにより生成されたイベントを含まない、最後の入力イベント300個を常に入手することになる(キーボードマクロは、デバッグにとってより興味深いとはいえないので除外されている。そのマクロを呼び出したイベントを確認するだけで充分であるはず)、
include-cmdsが非nil
なら、結果ベクター内の完全なキーシーケンスが(nil
.
COMMAND)
という形式の疑似イベントが差し込まれる。ここでCOMMANDはそのキーシーケンスの開始(コマンドループの概要を参照)。
clear-this-command-keys
(コマンドループからの情報を参照)を呼び出すと、その直後はこの関数は空のベクターをリターンする。
この関数はfilenameという名前のdribbleファイル(dribble file)をオープンする。dribbleファイルがオープンされたとき、キーボードとマウス(ただしキーボードマクロ由来は除く)からのそれぞれの入力イベントはそのファイルに書き込まれる。非文字イベントは‘<…>’で囲まれたプリント表現で表される。(パスワードのような)機密情報はdribbleファイルへの記録を終了させることに注意。
引数nil
でこの関数を呼び出すことによりファイルはクローズされる。
端末の出力のopen-termscript
も参照のこと。