以下のフレームパラメーターはフレームに関するっとも基本的な情報を提供します。titleとnameはすべての端末において意味をもちます。
display ¶このフレームをオープンするためのディスプレイ。これは環境変数DISPLAYのような‘host:dpy.screen’という形式の文字列であること。ディスプレイ名についての詳細は、複数の端末を参照のこと。
display-type ¶このパラメーターはこのフレーム内で使用できる利用可能なカラーの範囲を記述する。値はcolor、grayscale、monoのいずれか。
title ¶フレームが非nilのtitleをもつ場合には、そのタイトルがフレーム上端にあるウィンドウシステムのタイトルバーに表示される。mode-line-frame-identificationに‘%F’
(モードラインでの%構文を参照)を使用していればそのフレーム内のウィンドウのモードラインにも表示される。これは通常はEmacsがウィンドウシステムを使用しておらず、かつ同時に1つのフレームのみ表示可能なケースが該当する。フレームのタイトルを参照のこと。Emacsがウィンドウシステムを使用している際にこのパラメーターが非nilだと、nameによって決定されたタイトルがオーバーライドされて、frame-title-formatに応じて暗黙裡にタイトルが計算される。更にicon-title-formatによって決定されたアイコン化されたフレームのタイトルもオーバーライドする。フレームのタイトルを参照のこと。
name ¶フレームの名前。このパラメーターを通じて名前を指定しなければ、Emacsがframe-title-formatとicon-title-formatで指定されたフレーム名を自動的にセットする。そしてEmacsがウィンドウシステムを使用している際には、(titleパラメーターによってオーバーライドされていなければ)これがフレームのタイトルとして表示される。
フレーム作成時に明示的にフレーム名を指定すると、そのフレームにたいしてXリソースを照合する際にも、(Emacs実行可能形式名のかわりに)その名前が使用される。
explicit-name ¶フレーム作成時にフレーム名が明示的に指定されると、このパラメーターはその名前。明示的に名付けられなかったら、このパラメーターはnil。